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 こんにちは、桜宵の葉明です。

 おかしいなあ・・・・・・・・イエ、書き下ろしの前に加筆修正とかそんなのでもう60P越えてるんだけど、これって書き下ろしいくつ加えられるのかな・・・・


 短編集ならでは、黒ヒノエのまま終わるというのもアリかな~とか考えてはいるわけなのですが、再録集な以上、まずはじめに削られるのは書き下ろしであって、100Pの制限が微妙に憎い。
 くっ・・・でもこれじゃないと、できないことが色々ー!!


 あ、アンケートありがとうございました^^
 色々仰りたいこともあるでしょうに、お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
 おかげさまで一時は怨霊姫白紙とか考えていたのですが、まあそこは消しました。
 葉明が一々真面目に受け取り過ぎるのもいけないと那由多などには言われました。うーん。

 そっかー、ラブラブ後日譚がそんなにいいのか、とかホント新発見ですよ。
 いかに葉明が本編で望美を泣かしているかの証拠のような回答でしたね~
 ハハハ~
 涙の後の方が笑顔はきらめくのですよ?


 黒ヒノエへの支持が熱くてびくびくしています。
 というかまあじゃあ・・・ということで、一部公開。
 下に畳みます。
 

 再録集のヒノエは本当にとりどりで、どれ削ろう、から入っている今回はとても微妙な気分です。
 もう普通の本だと割り切っちゃおうかな・・・(--;



 発送の方も徐々に行っています。
 通販発送が始まれば、入金後、10日経っても届かないということはないと思いますので(逆にあったら事故ですよ。教えてね)お待ちいただければと思います。

 
 ではでは、今日はこのあたりで。
 拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!


 
 
 

拍手[5回]



「ふうん……で、オレの正体を、お前に教えたのは弁慶?敦盛?」
(―――あなた、だよ)
 言いたい言葉は、ここまでにもう半分くらい呑み込んでいる。
 話したいこと。
 ……話せないこと。
(ああ、こんな気持ちだったのかな)
 海の上の、罰の悪そうな表情が浮かぶ。
 そして、次に会った時の、困ったような微笑みが。
(……っ、駄目……っ)
 胸を突くように湧いた感情に、望美は一瞬泣きそうになってそれを堪えた。
 ここで泣くのは卑怯だ。
「……ううん、違うよ」
「じゃあ誰だよ」
 ヒノエの目が眇められる。
 望美は剣呑な目から逃れるように顔を逸らした。
 少し、怖い。
 こんなヒノエは初めてだ。
「……そんなの、別に」
「よくないからね。―――お前はどう思ってるか知らないけれど、これは結構重要な事だよ」
 逃げようとしていた腕を捉えられて、望美は足を竦ませた。
 ―――動けない。
「はな…して……」
「―――聞かせてくれたら、離してもいいよ。それまでは離さないけど」
 軽い口ぶりと裏腹に、ヒノエの力は強い。
 頬を掴まれ、顔を上げさせられた。
 紅蓮の炎が暗く揺らめく。
 いつもは明るいヒノエの、別の顔。
 望美の知らない、顔。
 でも同じ、紅の瞳―――
(言える訳、ないじゃないっ……)
 教えてくれたのはあなたで、そのあなたを、私は燃える船ごと置いてきた、なんて。
 秘密の重さと知らない顔への脅えに、望美の口はどうしても重くなる。
「―――ねえ、望美、教えて?」
 脅える望美の頬に軽く口づけながら、ヒノエは低く囁いた。心に荒れ狂う業火は無視をして。
 これは頭領としての役目なのだと、心に何度も流し込んだ。
 そうでなければ狂ってしまいそう。
 誰が望美にそれを伝えて、今、望美は誰のために動いている?オレ以外の。
(九郎?それとも……弁慶?)
 誰であっても許せないけど。
「いいの?このまま、オレに繋がれたままで」
「……っ」
 ―――ああ、本当にどうしような。
 脅える顔まで可愛いなんて反則だ。
 まるで野に咲く可憐な花のよう。
さっきまで神子姫然として、そう弱くない怨霊まで簡単に両断したくらい、強いくせに。
知りたいことも後回しに、このまま望美の弱気につけこんで、囲いこんでしまいたくなる。
どこに―――勿論オレの腕の中に。
その気持ちは時間が経つにつれ、どんどん大きくなっていった。
小さく震える唇は桜色。
潤んだ翠の眼差しは、いつもよりも儚げで、ヒノエの心を狂わせる。
ヒノエは掴んだ手を自分の唇まで掲げ、そこに軽く吸いついた。
「……言いたくないなら、了承ってことだよ?」
「えっ…」
 僅かに瞠目した瞳。
「―――おいで」
 事態を呑み込めていないことは承知済みで、ヒノエは強く望美の腕を引いて、歩き始めた。
 
 

 もうどこまでも望美を追いつめていって、望美も逃げられなくて。
 最後の最後で、望美の呪縛を解けるのはやっぱりヒノエでしかなかった、という内容です。
 
 あれ、ここまで言っていいのかな・・・


 艶シーン多めの、ヒノエはあまり書きません。
 書きたいことが多すぎて、つい絞ってしまうのです。でも彼、絶対うまいと思う葉明でしたー^^

 
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