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 こんにちは。
 そろそろオフに立ち戻ります。
 シリアスに飽きたので、明快なラブにいってました。いやだわ、獣よ、知盛(>v<)

 望美さんの夏バテが心配です。



 ぎりぎり進行ですが、何とか予定通り、イベント前にコピー誌2冊はおろせました・・・・・・。
 さあ、オフだっ!


 頑張ります~


 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました^^


 

拍手[4回]



 夏 惟盛・教経×桜姫



 
 
 
 京の夏は、暑い。
 盆地特有の熱気が、どうにも惟盛は苦手であって、それはいつでも変わらなかった。
 生前も、怨霊だった頃も、今も。
「……暑いですね……」
 言っても変わらないのだが、つい愚痴ってしまう。
 衣を知盛のごとく寛げていてさえ、暑さは些かもマシにはならない。
 惟盛は心底暑さにげんなりとしていた。
だが、惟盛の最愛の恋人であり、平家の守護女神は、暑くても寒くても、人一倍元気なのだった。
 今日も朝から動き回っている。惟盛から見ればどうでもいい、桜姫に無理ばかり押しつける京の民のために。
「―――まったく、人が好いというか……」
 まだたまに出没するという怨霊退治。
 それは、確かに白龍の神子である桜姫――望美にしかできないことだ。
 惟盛は放っておいても構わないと思う。
 大概の怨霊はもはや小物であって、そうたいした被害をもたらすものではなく、応龍の加護行き渡るこの世界では、そのうち龍脈の中に組み込まれていくだろうからだ。
 だが、生真面目な望美はそうは思わないものらしい。
 いつもならば、惟盛もついてゆく。
 怨霊と対峙する以上そこは絶対に安全な場所などではなく、誰よりも守りたい存在である彼女がそこに行くという以上、守る役目を他の誰かに譲り渡したいものではない。
 たとえ無意味なものだと思っていても。
 それが、この体たらくである。
(くっ……私としたことが……!)
 ――――本当に、今年の夏は暑い。こんな夏は、味わったことがない。
 日陰にいても、水を飲んでも、扇で仰いでも無駄。
 郎党たちが庭に打ち水をしているが、半刻もしないうちにそれらはすべて干上がってしまうのだ。よって、これも無駄。
 それでもこの暑さなのに、神泉苑は言うに及ばず、各地の水がめは一切枯れるような気配を見せないという。これも応龍の恩寵だろうか。
(―――当然ですね)
 惟盛は暑さでうだった頭で、大きく熱い息を吐いた。
(水がめが枯れれば、彼女が悲しむ。応龍があの方の龍だというなら、彼女が悲しむようなことを看過するはずもない)
 いつだって惟盛が桜姫の笑顔を守りたいのと同じように―――



 惟盛は桜姫にメロメロです。
 でも桜姫だって実は惟盛にメロメロなのです^^


 
 
 ―――ずっと傍で、願わくば自分が守りたかった、年下の少女。
 心ならずも離れてしまった炎の夜に、教経はその想いに蓋をした。
 この恋は、知られてはならない。
 
 
 
「教経殿っ……!」
 和議が成った席、一目散に駆けてきた桜色のひとを、教経は咄嗟に受け止めてしまった。
 そんな資格、自分にありはしないのに
「お、お前っ!仮にも敵対の間柄だぞ!もうちょっと弁えろ……!」
 飛び込んできた彼女を叱れたのは、抱きつかれた当人の、教経ではなかった。
 法皇の後ろに控えていたもう一人の平家勢である資盛だ。
 資盛の言うように、敵方であり、しかも平家を見限った形の軍団は、桜姫の突然の登場に戸惑いを隠せない。だが。
「わっ、資盛殿もご無事で……!皆も……!よかった…!」
「ぎゃあっ!きゅ、急にこっちに来るな!抱きつくな!苦しいだろうが……!」
 そんなことは、桜姫には何らの障害にもならないようで、都落ちの際、最も決裂した資盛にでさえ、桜姫は躊躇いもなく縋りつき、無事を喜んでいる。
 ほだされはじめた郎党の一人が、涙を浮かべた。すすり泣き始めた声も聞こえる。
「……桜様……」
「姫様……!」
 歴戦の雄ですらこの有様なのだから、況や資盛をやである。
「ぐわっ、ま、待て、苦し……!」
 教経はその場から静かに離れた。
 ……言葉と裏腹に真っ赤に染まった笑顔で腕を彷徨わせる資盛ほど自分が素直な性質であれば、あるいは、もっと素直に喜べたのかもしれないが……。
 
 そうして、平家が京に還ることを許され、新たな邸が築造される間にも、教経はなかなか戻ろうとしなかった。



 教経は難儀です。
 っていうか、ゲームに出てないだけに、性格設定が難儀です。ちょっと泰衡さんみたい?


 
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