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 こんにちは。
 オフ本の入稿をすべて終えてきました。
 既刊のみの方への通販メールも完了しています。
 
 新刊・取り置きの方はもうちょっとお待ちくださいね。
 全部OKなので、セットの場合はレターパックで、金額を確認の上振り込んでいただいても構いません。
 将臣の確認が欲しい方はお待ちください。


 今回も、になりますね。
 酔芙蓉が書ききれませんでした。76Pまでくらい、簡単に書いて、八葉オンリーなら可能性はありました。
 でもやっぱりちゃんと書きたい!
 ・・・・のと、申し訳ありません、腕が限界でした。
 データが2回消えて、やさぐれたのも敗因です・・・。
 
 何回も申し込んでいただくのももう嫌なので、今回、お申込みいただいた分(で入金いただいた場合)とイベント会場でお申込みいただいた分は、通販に先行して送料無料で発送させていただきます。
 イベントに合わせず書くわけですね。
 だってイベント11月・・・

 本当に申し訳ありませんでした。

 この本は、8月の通販では取り扱いませんので、先行予約&虎の穴様が先になります。
 イベントでの発売はラブコレが最初になりますね。
 (本は最低でも9月中旬には発行しますが)
 よって、通販でのお取り扱いは10月のラブこれと併せてとなります。
 ご了承くださいませ。
 

 将臣の本も、確か読まれた・・・と思しき方には打診したいと思いますが、もしかしたらそれで終わりな可能性が・・・・あれ、イベント大丈夫かな・・・・・・
 
 ヒノエと将臣は、姐様が請け負って下さったので絶対書きます。
 酔芙蓉も割増しの割り増しの割り増しくらいすれば何とかなったんでしょうが、それだと破産するんだよ・・・


 という感じに夏の陣容も決まったところで!

 ・・・・・・・申し訳ないですが寝てきます・・・・・
 明日中にはメールもすべてお返し予定です。分からないことがあれば、お気軽にどうぞ!


 ではでは、本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!

拍手[5回]


 
 
 夜が明けると、望美の局はいきなり戦場と化す。
 知盛はこう見えても殿上人であって、内裏への出仕義務がある。
 ゆえに、新婚の三日間のように―――この間も、普通は出仕するのだが―――のうのうといつまでも望美の傍にいられはしない。
 だが、知盛が聞き分けよく望美の傍から離れ、やりたくもない仕事のために自ら起き出すなんてことはない。
 よって、望美は女房の楓と一緒に知盛を起こすために奮闘しなければならないのだった。
今日も、定時ギリギリにどうにか知盛を内裏へと送りだした望美は、傍らの楓と一緒にお疲れ様のため息をついた。
「ふーっ………」
「………愛されるのも困りものですわね、桜様」
「ホントだよう……」
 くすくすと楓が笑う。
 最初は本当に幸せそうなものだったのが、今ではこうして苦笑に変わっているのだから、朝の苦労はおして知るべし、である。
 知盛は元々惰眠をむさぼるのが大好きなので、望美か楓が起こしてもなお、ぐずる。
 時にはそのまま望美を飽き締め、眠ろうとさえする。
 子どもか!と一度怒ってみれば、子どもじゃない証拠を見せてやるとかいう訳のわからない理屈で夜通し啼かされたこともあるから、起こし方には慎重な配慮が必要である。
 それでもまあまっとうに起きてくれるようになって、ちゃんと出仕してくれるというあたり、平和な毎日と言えないこともないのだが……。
「それで、どうなさいますか、桜様?その……少しお休みになられます?」
 楓はそっと首を傾げた。
 楓が遠慮がちに問いかけるのを、望美は半ば本気で思案する。
 せっかく自分も着つけてもらったのだから、このままいなければと思いはするが、知盛ほどねぼすけじゃなくたって充分眠い。
 何せ、連日連夜である。
 さすがに婚姻の三日間ほどの荒淫ではないが、あれから新たな味をしめたのか、知盛がどうにも、夜、元気だ。
「うう、あれ、どうにかなんないかな……」
「お幸せな悩み……とはいかないようでございますしね……」
「贅沢なのはわかってるよ…」
 この時代、貴族といえば、恋人を多く持つことが当たり前であって、妻さえ複数いることがある。
 正妻は、夫の邸で共に住まい、寝殿の主となることもあるが、多くの場合は通い婚であり、妻は自分の家で、夫の訪れを待ちわびて暮らすのが常であった。
 そこからすれば、望美は恵まれている。
 その美しさや立場から、もっと多くの妻を娶り、恋人を持つことも許されているはずなのに、知盛は望美一人しかいらないと言う。
 しかも、身内の婚姻であるのに、盛大に披露目までしてくれた。
 これには、望美も感謝している。
 世の女性が味わう物思いや嫉妬から、守られているということだから。
 だが。
(もうちょっと、加減して欲しい……)
 そんな風に思うのも確かなのである。身が持たない。
 ほう、とため息をついて脇息に倒れ込むように凭れてしまった大事の姫を、楓は暫く見つめていたが、解決策は思いつかない。
 そもそも簡単に思いついていたら、こんな風に望美が悩むことはないはずである。
 望美は何も言えない姫君ではなく、戦場にあって知盛の横に並びうる、平家でも随一の将なのだから。
 その姿は清冽、華麗、そして恐ろしいほど強かった。
 平家の守護女神。
 兵にもよく信奉され、総領姫などと謳われたのは伊達ではない。
 それは楓にも心痛みはしても誇らしいことだった。
 ―――それでも、彼女が戦場に立たなくて済む、平穏が何より愛しい。
 いくつになってもどこか可愛らしさを残した自慢の姫が、こうして傷つかず傍にいてくれることは、楓にはどんな名声にも代えがたく思われるのだった。



 できるだけ冒頭で、艶抜きですよ・・・・・!
 やあ、もうホント絶倫です・・・

 将臣くんも出てきますよ!
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