更新日記
こんにちは。
――はい、まだ来ていません。
なので、3日に延期です。待っていただいてた方がいらしたら・・・ごめんなさい。
もう少し待ってくださいね。
特典本は終わりました。
もう少しいくか悩んだのですが、あれ以上はくどい・・・(^^;
濃厚です(笑)
将臣・知盛ファンは楽しみにしてて下さい♪
姐様が校正を忘れて読んでくれた逸品です(笑)
さあ、姐様が帰ってきてくださったので、知盛にいきます。
頑張りますよー!
しかし、こうして毎日空き時間を原稿に費やしていると、那由多さんが心配そうに見つめてきます。
ちゃ、ちゃんと楽しんでますよ?
ではでは、また。
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
出会いは、おそらく偶然だった。
そして必然。
将臣が、再会した望美を避けないのならば、いつか、知盛と望美は出会ったはずだ。
だが、それがこんな事態を招こうとは、誰も想わなかったはずだった。
少なくとも、将臣と知盛は思わなかった。
知盛が偶然見つけ、将臣が再会した翠の瞳の少女は、ただ明るく元気な少女だったから。
明るい幼馴染に将臣は安堵していた。
優れた剣技と彼岸を見つめる瞳に知盛は気を惹かれていた。
こんな風になるとは思わなかった。
―――きっかけは、知盛のほんの戯れ。
気の強い少女の意気を挫いてやりたくなった……それだけのこと。
『これで終わり?束縛して……それだけ?』
からかってやる気だった。もうすぐ将臣が帰ってくることは分かっていたし、望美が怒って、将臣に怒られて、それで終わり。
少なくとも知盛はその気だった。
それで終わらせなかったのは、望美だった。
『……キス……口づけて、知盛』
『……見られるぞ』
『気にしないくせに』
そのときの微笑みを何と言えばいいだろう。
ただ優しく明るい、光の塊のような少女にはあり得ないもの。
どちらかといえば、知盛が見た昏い瞳に近かった。
あれ以来、望美のそんな瞳を見たことはなかったのだが……。
『んっ……ンンッ……何するのよ』
がり、と唇の端を噛んでやった。望美の眉が顰められる。……美しい、と、初めて思った。
欲しい。と。
『噛んでやっただけだぜ……』
『痛いよ…』
もっと欲しい。今度は、強請られる前に唇を寄せた。望美も目を閉じようとはしなかった。
『痛いよ…』
―――こんな光景を、見ることになるとは思っていなかった。
望美が目を閉じずに口を開いた。知盛が口を寄せている。
目の前で起きていることが信じられず、将臣は咄嗟には動けなかった。
知盛が望美に手を出したことが信じられないのか。
望美が応じていることが信じられないのか。
自分が自分でわからない。
どうしたいのか。
何を、求めているのか。考えているのか、それすらも。
『あ…将臣くん』
―――気づかれたら仕方ない。
将臣は足を進めた。
何が仕方ないのか、考えることもできないままに。
『―――よう、待たせて悪かったな』
キスのことには触れられなかった。将臣は手の中の李を知盛に放って、片頬を歪めた。
『別に…楽しかったぜ?』
『……へえ?』
李を齧る知盛からは悪びれたような雰囲気はない。それはそうだ。こいつはこんな男だ。
だが、望美が、まさか。
―――望美の方を向くことはできなかった。
その将臣に、望美がそっと触れてきた。
『私にも頂戴、将臣くん』
『あ、ああ』
李のことだ。分かっていても狼狽えた。口元を見てしまう。唇の端に傷。知盛がやったのだ、と本能的にわかって目を逸らした。
『あ、美味しい』
『……おう、だろ?』
見てしまう。
望美の口元―――ちらりと見える舌。
……欲情した。今はそんな場合ではないのに、肚の底が熱い。
知盛が目の端にいるのが救いだった。
(救いか?本当にそうか?)
まるで自分を急き立てる欲望に見えた。だがそれは、望美だったのだ。
『将臣くんも食べて?』
伸ばされた指先に果実。知盛が見ている。甘い果実の汁が指先を濡らしている。
望美の、微笑。
実は中盤、というか終盤です。
このあたりしか取れんかった・・・・
リズムと雰囲気に重点を置きました。
ちょっと満足(笑)
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