更新日記
こんにちは、ちょっと寝て元気になった葉明です。
すみません、二日続けて日記があんなで……
そして、返信メールがないよ、と不安にお思いの皆様、申し訳ありません、ほとんど出せておりませんでした。
年内が目途です。
それまでに届かない方は、どうかご一報ください。
冬コミに搬入できる冊数が明らかになりました。
ひ、ヒノエが危ないっ・・・(^^;
たぶん大丈夫と思うのですが、虎さんに卸し過ぎましたかね・・・
虎さんは大丈夫と思いますが、冬コミもまあたぶん大丈夫……と思いますが、うううん…
どうしてもという方は、やはり虎さんをご利用ください。
あるいはちょっと早めに来てあげてくださいね。
特典本も多めに持ち込んでくださる予定ですが、品切れの際はご容赦ください。
昨日は、京都の盆地の寒さと神戸の六甲おろしにやられました。
寒かったですねー!
風邪をひいてしまいそうでした。
でもまだ倒れるわけにはいかないんですよ!
お掃除しつつ、原稿します。
ではでは^^
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
「……大丈夫かな、先輩」
空元気―――に見えなくもない。
だが、違う。
望美は明らかに、弁慶のことを「忘れている」。
それに気づいてから、誰も、迷宮に行こうとは言えなくなってしまった。
新たな「心のかけら」は見つかっていないし、望美がこうなった理由と弁慶の失踪が無関係だとは思えない。
八葉だけで探しに行くにしても、あの迷宮には怨霊がうようよいて、望美抜きには難しい。
だが、どうにも今の望美を連れて行くのは躊躇われた。
人一人のこと―――それも、恋人のことをあれほど明確に忘れるなど、尋常のことではない。
他にどんな影響があるかわからないのだ。
「……あのとき、弁慶殿を止めるのだったな」
ポツリ、と敦盛が言った。それに、黙って窓際にいたヒノエが冷たく首を振る。
「いや、それでもあいつは行っただろうさ。何か企んでやがるときの顔をしてた。そんなときに、誰が何を言ったって、あいつは退かないさ」
現に望美が一緒に行こうと誘っても、弁慶は迷宮に引き返したのだった。
そんなの、食事を一緒に食べて、後から行ってもよさそうなものなのに。
敦盛は沈黙した。確かに、彼が自分なんかの意見を聞き入れるとは思えない……。
「…………」
「馬鹿だぜ、あいつ。何を見つけたのか知らないけど」
辛辣にそう言い放ちながらも窓の外を見つめ、ヒノエはじっと待っているようだった。
帰らぬ弁慶を。あるいは、他の何かを―――
「ヒノエ……」
譲が、きゅ、と拳を握って俯いた。
望美の笑顔が普通であればあるだけ、心の奥がいたたまれなくなる。
……望美と弁慶が恋仲なのに気付いて、羨まなかったと言えば嘘になる。だが、こんなこと、望んでもいなかったのに。
「……先輩は、何で弁慶さんを忘れたんだろう。そんな兆候、あの日は全然、なかったのに……」
「さあなあ……」
将臣ががりがりと頭を掻いた。
そんなことは百回くらい考えた。だが、事実は二つだ。
弁慶が帰ってこない。
望美が弁慶を忘れている。
この二つに関連性があるのかないのかも、今のところ定かではない。
無関係ではないだろう、と思うだけだ。
兎にも角にも不自然過ぎる。
「もしかして、あれか?あの『心のかけら』ってやつがまた望美からなくなったんじゃねえの?」
ヒノエが諦めたように窓際から身を起こし、将臣を嘲笑した。
「それこそ何でだよ。あれからずっと朔ちゃんは一緒にいたんだろ?異変はない、って言ってたぜ」
「……そうだけどよ」
将臣が苦虫を噛み潰す。
だが、それしか考えられないではないか。
望美は、―――内容こそ言ってくれないけれど、あの「心のかけら」を取り戻すたびに、失っていた記憶が取り戻せる、と言っていたのだから。
それによって、何故あの迷宮の扉が開くのか、その仕組みはよくわからないらしいが……。
「ヒノエ、何処に行くんだ」
「野郎だらけで滅入ってる趣味はないんでね、適当に街にでも繰り出すさ」
敦盛に半分だけ振り返って応えると、ヒノエはさっさと出て行ってしまった。
残された八葉は、それぞれが大きなため息をついた。
姐様曰く、「ヒノエファンは見るべきだ!!」(笑)
ヒノエヒノエ言われたおかげで、確かにヒノエがかっこいいです(笑)
弁慶が消えた中で望美や八葉はどうしていくのか?
お読みいただければ幸いです。
空元気―――に見えなくもない。
だが、違う。
望美は明らかに、弁慶のことを「忘れている」。
それに気づいてから、誰も、迷宮に行こうとは言えなくなってしまった。
新たな「心のかけら」は見つかっていないし、望美がこうなった理由と弁慶の失踪が無関係だとは思えない。
八葉だけで探しに行くにしても、あの迷宮には怨霊がうようよいて、望美抜きには難しい。
だが、どうにも今の望美を連れて行くのは躊躇われた。
人一人のこと―――それも、恋人のことをあれほど明確に忘れるなど、尋常のことではない。
他にどんな影響があるかわからないのだ。
「……あのとき、弁慶殿を止めるのだったな」
ポツリ、と敦盛が言った。それに、黙って窓際にいたヒノエが冷たく首を振る。
「いや、それでもあいつは行っただろうさ。何か企んでやがるときの顔をしてた。そんなときに、誰が何を言ったって、あいつは退かないさ」
現に望美が一緒に行こうと誘っても、弁慶は迷宮に引き返したのだった。
そんなの、食事を一緒に食べて、後から行ってもよさそうなものなのに。
敦盛は沈黙した。確かに、彼が自分なんかの意見を聞き入れるとは思えない……。
「…………」
「馬鹿だぜ、あいつ。何を見つけたのか知らないけど」
辛辣にそう言い放ちながらも窓の外を見つめ、ヒノエはじっと待っているようだった。
帰らぬ弁慶を。あるいは、他の何かを―――
「ヒノエ……」
譲が、きゅ、と拳を握って俯いた。
望美の笑顔が普通であればあるだけ、心の奥がいたたまれなくなる。
……望美と弁慶が恋仲なのに気付いて、羨まなかったと言えば嘘になる。だが、こんなこと、望んでもいなかったのに。
「……先輩は、何で弁慶さんを忘れたんだろう。そんな兆候、あの日は全然、なかったのに……」
「さあなあ……」
将臣ががりがりと頭を掻いた。
そんなことは百回くらい考えた。だが、事実は二つだ。
弁慶が帰ってこない。
望美が弁慶を忘れている。
この二つに関連性があるのかないのかも、今のところ定かではない。
無関係ではないだろう、と思うだけだ。
兎にも角にも不自然過ぎる。
「もしかして、あれか?あの『心のかけら』ってやつがまた望美からなくなったんじゃねえの?」
ヒノエが諦めたように窓際から身を起こし、将臣を嘲笑した。
「それこそ何でだよ。あれからずっと朔ちゃんは一緒にいたんだろ?異変はない、って言ってたぜ」
「……そうだけどよ」
将臣が苦虫を噛み潰す。
だが、それしか考えられないではないか。
望美は、―――内容こそ言ってくれないけれど、あの「心のかけら」を取り戻すたびに、失っていた記憶が取り戻せる、と言っていたのだから。
それによって、何故あの迷宮の扉が開くのか、その仕組みはよくわからないらしいが……。
「ヒノエ、何処に行くんだ」
「野郎だらけで滅入ってる趣味はないんでね、適当に街にでも繰り出すさ」
敦盛に半分だけ振り返って応えると、ヒノエはさっさと出て行ってしまった。
残された八葉は、それぞれが大きなため息をついた。
姐様曰く、「ヒノエファンは見るべきだ!!」(笑)
ヒノエヒノエ言われたおかげで、確かにヒノエがかっこいいです(笑)
弁慶が消えた中で望美や八葉はどうしていくのか?
お読みいただければ幸いです。
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