更新日記
こんにちは、葉明です。
外が明るいですね。快晴ですね、これは。
関東はどうかしら?
東京ではラブレッスンがあるんですよね。
他の方から「ラブレッスンはBLが多いんだよ」って言われました。
じゃあ行くのはやっぱりラブコレかなあ・・・。
トキヤの情報が来ました。
トキヤは切ないそうです。切ないバンザイ!
でもって、更に他の方から、同室ペアの絡みが増えましたよ、ってきました。
仲いいのかな。だったらいいですよね♪
楽しみ~
レンは予定が60P→76Pになりそうです。
ぶっちゃけ、後半の2章をなくしました。
そんなの書いてたら、146Pとかになるよ!!
そのかわり、R18は死守しようと思います。しかし、これが難しい。このヘタレ!!
知盛だとサクサクそんなシーンに持ち込めるんですが、レン、カワイイですよね。
トキヤの方が、まだGOGOです。
そのトキヤで甘々なネタも思いついたので、書きとめました。
書く機会はあるかな~
アンケートで来た執事知盛の希望に苦笑です。
いいけど、ここで書いちゃったら、オフで出せないぜ(笑)
いいんですか?
一応あれで、第1部完なのですが、じゃあ断章的な何かでも入れようかなあ。
まあ実際、書き下ろしが半分以上を占めるんで、再録集っていうか短篇集ですけどね。桜宵はそういうもんだ。
そういえば全然関係ないんですけど、保護された87日間家出していたペンギンさんが、マッチョになっていたそうですね。
自力で魚を獲るからそうなったんだろうなー。
マッチョという記事にちょっと笑ってしまいました。
もう亡くなったんですが、実家のラブちゃんも一度家出したことがあって・・・
拾われたお家が、とてもいいお家だったので、すごく運動も食事も気を遣って下さったみたいで、スリムになって、毛並みもよくなって帰ってきたということがあります。
あのまま飼われていた方が幸せだった気もします(^^;
でも、ペンギンさんは保護されてよかったですよ。
これから暑くなっちゃうしね。
今回、ちょっと虎さんに提出するのが遅れるかもしれないので、先にこちらにもあげておくことにします。
下に畳みますので、興味のある方はどうぞ。
明日はトキヤを畳みます。
と、トリプルラブはどうしような・・・。
ではでは、また。
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
「はう……」
春歌が深いため息をついたとき、不意にサックスの音が空に響いた。……空耳?
今は、夜更けで―――特にこの早乙女学園は、レコーディングルームが完備されていることもあって、外で楽器を吹く人は少ないのだが―――
「……あ、また」
僅かに届く旋律は、どこか甘い。……向こうから、だろうか?
あてどもなく歩いていた春歌の足は、自然にそっちに向かってしまった。
どうしようもなく引き寄せられた。
そこにいるのが誰なのか、気付いたときには、もう遅かった。
「やあ―――マイ・レディ」
「神宮寺さん………」
回廊の上でサックスを吹いていたのは、神宮寺レン。
春歌がここ数日で一番避けてしまった彼だった。
本当は、少し前から気づいていた。
心に任せて吹いていると夢中になるが、さすがに彼女のことには敏感になる。
曲を最後まで奏できり、一呼吸で心を沈めて、出来るだけいつも通りに、レンは微笑んだ。
また避けられては、たまらない。
「いい夜だね、子羊ちゃん。サックスでなら、キミを呼べるみたいだ」
「す、すみません、お邪魔して……!」
それでも、ほんの少し、棘が入ってしまった。レンは心の中で舌を打つ。らしくない。彼女の前では、恋も知らない少年にでもなってしまったかのようだった。
「まさか。邪魔じゃないよ」
レンさらに心をおさめてから小粋に微笑んで、サックスを軽く掲げる。
「―――リクエストがあるなら、吹くよ。言ってみて」
「えっ……」
立ち去ろうとした春歌の足が止まる。レンがそう来るとは思ってなかったのかもしれない。
とりあえず春歌の言葉を待つことにして、レンは軽く音の調整をする。春歌が帰ってしまうなら、それはそれでかまわないつもりで。
―――こんな夜に、一人で春歌がフラフラ出歩いてくるなんて、尋常ではない。
春歌が悩んでいるだろうことは嫌でも分かるし、その原因の一端が自分なことも分かっているから、少しでも気晴らしになってくれればいい。
基本、フェミニストであるレンは、春歌に必要以上の負担をかけることは好まないのだ。
そんなレンの気持ちが通じたのか、恐る恐る、といったように春歌が近づいてきた。
「……さ、さっきの曲、もう一度いいですか?」
「OK」
軽く答えて、レンが再び曲を奏で始める。
最初はどこか顔色を窺がうようだった春歌も、次第に気分が解れてきたのか、最後には笑顔で拍手していた。
合宿の前と同じように。
それを見て、レンはどこかホッとした。
「素敵でした……!」
「うん―――やっと笑ってくれたね」
春歌がぴたりと固まる。それには気づかない振りで、レンはサックスを構えた。
「もう1曲どう、子羊ちゃん?」
「あ―――いえ……あの……」
春歌は困ったように視線を彷徨わせる。曲は聞きたいが、レンだって何か理由があってここにいるのだろうに、いいのだろうか。
(私……優しくしてもらってばっかりで……)
何もしていない。
彼や、たくさんの人たちに支えられて、守られて、ここまで来れた。
なのに、それを自分の努力のように錯覚して、だから思い上がって、一度はトキヤのことも傷つけたのだ。
(一ノ瀬さんは、許してくれたけど……)
自分が悪かったのだと言って頭を下げてくれた。自分なんかに。本当に悪いのは。考え無しに言い募った自分だったのに。―――今も。
「神宮寺さんは……あの、眠られないんですか?」
レンは僅かに首を傾げた。同じ失敗はしたくないから、何をどう言えば春歌の負担にならないか、考えてしまう。
「……ちょっと夜風に当たりたくてね。だから、まだいいよ?」
「………じゃあ、もう一回」
春歌は慎重に呟いた。
「同じ曲?」
コクリと春歌は頷く。レンは再び歌口に口をつけた。
―――静かでいて圧倒される旋律は、レンの肺活量にも由来する。
激しい曲は息を吹き込みやすいが、静かな旋律は細く息を吹き込まなければならないから、音の大きさに頼るわけにもいかない。
三日月の光の中にサックスの音色が溶け込む。
……不思議と、最初に惹かれた音よりも前、前よりも今の方が心に染み入っていくような気がする。
春歌はそっと目を閉じて音に聞き入る。
ふと、聞いてみたくなった。
「どうして……選んでくれたんですか?」
音也の理由は、聞いた。翔や那月のも……。
真斗は手紙で教えてくれた。
彼らの理由は何とか聞くことができた。
だが、選ばれたと聞いたばかりのトキヤはともかく、レンの理由は、ずっと聞けないままでいた。
まっすぐな言葉―――毎日のように届けられる花束。
優しい微笑みから、逃げ続けて。
「理由が必要かい?」
「……だって、聞かないと……」
それはせめてもの礼儀であるような気がする。
あと数日。たった数日で、春歌はすべてを決めなければならない。
指名してくれた人の中から選ぶ必要はないが、何だかんだ言って、彼ら以外に惹かれる音楽に心当たりのない春歌が選べるような人材は他にいないのだから。
誰かを選び、……断ることになる。
何てゆーかどこを取るか本当に悩みました。
あちこちあちこちネタバレがわんさかで・・・・
とりあえず、ずーっと春歌とレンがそわそわしています。
いざという時の肝の据わり具合は確実にハルちゃんの勝ちですけども。
春歌が深いため息をついたとき、不意にサックスの音が空に響いた。……空耳?
今は、夜更けで―――特にこの早乙女学園は、レコーディングルームが完備されていることもあって、外で楽器を吹く人は少ないのだが―――
「……あ、また」
僅かに届く旋律は、どこか甘い。……向こうから、だろうか?
あてどもなく歩いていた春歌の足は、自然にそっちに向かってしまった。
どうしようもなく引き寄せられた。
そこにいるのが誰なのか、気付いたときには、もう遅かった。
「やあ―――マイ・レディ」
「神宮寺さん………」
回廊の上でサックスを吹いていたのは、神宮寺レン。
春歌がここ数日で一番避けてしまった彼だった。
本当は、少し前から気づいていた。
心に任せて吹いていると夢中になるが、さすがに彼女のことには敏感になる。
曲を最後まで奏できり、一呼吸で心を沈めて、出来るだけいつも通りに、レンは微笑んだ。
また避けられては、たまらない。
「いい夜だね、子羊ちゃん。サックスでなら、キミを呼べるみたいだ」
「す、すみません、お邪魔して……!」
それでも、ほんの少し、棘が入ってしまった。レンは心の中で舌を打つ。らしくない。彼女の前では、恋も知らない少年にでもなってしまったかのようだった。
「まさか。邪魔じゃないよ」
レンさらに心をおさめてから小粋に微笑んで、サックスを軽く掲げる。
「―――リクエストがあるなら、吹くよ。言ってみて」
「えっ……」
立ち去ろうとした春歌の足が止まる。レンがそう来るとは思ってなかったのかもしれない。
とりあえず春歌の言葉を待つことにして、レンは軽く音の調整をする。春歌が帰ってしまうなら、それはそれでかまわないつもりで。
―――こんな夜に、一人で春歌がフラフラ出歩いてくるなんて、尋常ではない。
春歌が悩んでいるだろうことは嫌でも分かるし、その原因の一端が自分なことも分かっているから、少しでも気晴らしになってくれればいい。
基本、フェミニストであるレンは、春歌に必要以上の負担をかけることは好まないのだ。
そんなレンの気持ちが通じたのか、恐る恐る、といったように春歌が近づいてきた。
「……さ、さっきの曲、もう一度いいですか?」
「OK」
軽く答えて、レンが再び曲を奏で始める。
最初はどこか顔色を窺がうようだった春歌も、次第に気分が解れてきたのか、最後には笑顔で拍手していた。
合宿の前と同じように。
それを見て、レンはどこかホッとした。
「素敵でした……!」
「うん―――やっと笑ってくれたね」
春歌がぴたりと固まる。それには気づかない振りで、レンはサックスを構えた。
「もう1曲どう、子羊ちゃん?」
「あ―――いえ……あの……」
春歌は困ったように視線を彷徨わせる。曲は聞きたいが、レンだって何か理由があってここにいるのだろうに、いいのだろうか。
(私……優しくしてもらってばっかりで……)
何もしていない。
彼や、たくさんの人たちに支えられて、守られて、ここまで来れた。
なのに、それを自分の努力のように錯覚して、だから思い上がって、一度はトキヤのことも傷つけたのだ。
(一ノ瀬さんは、許してくれたけど……)
自分が悪かったのだと言って頭を下げてくれた。自分なんかに。本当に悪いのは。考え無しに言い募った自分だったのに。―――今も。
「神宮寺さんは……あの、眠られないんですか?」
レンは僅かに首を傾げた。同じ失敗はしたくないから、何をどう言えば春歌の負担にならないか、考えてしまう。
「……ちょっと夜風に当たりたくてね。だから、まだいいよ?」
「………じゃあ、もう一回」
春歌は慎重に呟いた。
「同じ曲?」
コクリと春歌は頷く。レンは再び歌口に口をつけた。
―――静かでいて圧倒される旋律は、レンの肺活量にも由来する。
激しい曲は息を吹き込みやすいが、静かな旋律は細く息を吹き込まなければならないから、音の大きさに頼るわけにもいかない。
三日月の光の中にサックスの音色が溶け込む。
……不思議と、最初に惹かれた音よりも前、前よりも今の方が心に染み入っていくような気がする。
春歌はそっと目を閉じて音に聞き入る。
ふと、聞いてみたくなった。
「どうして……選んでくれたんですか?」
音也の理由は、聞いた。翔や那月のも……。
真斗は手紙で教えてくれた。
彼らの理由は何とか聞くことができた。
だが、選ばれたと聞いたばかりのトキヤはともかく、レンの理由は、ずっと聞けないままでいた。
まっすぐな言葉―――毎日のように届けられる花束。
優しい微笑みから、逃げ続けて。
「理由が必要かい?」
「……だって、聞かないと……」
それはせめてもの礼儀であるような気がする。
あと数日。たった数日で、春歌はすべてを決めなければならない。
指名してくれた人の中から選ぶ必要はないが、何だかんだ言って、彼ら以外に惹かれる音楽に心当たりのない春歌が選べるような人材は他にいないのだから。
誰かを選び、……断ることになる。
何てゆーかどこを取るか本当に悩みました。
あちこちあちこちネタバレがわんさかで・・・・
とりあえず、ずーっと春歌とレンがそわそわしています。
いざという時の肝の据わり具合は確実にハルちゃんの勝ちですけども。
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