更新日記
こんにちは、葉明です。
何だかまだサイトがおかしい・・・?
葉明もまだたまには入れなくて難儀しています。
一応、特典本の予約はあと10です・・・・(・・;
どうしてもって方は、と告知しようにも、ここに入れないのでは・・・
どうしたらよいのでしょう。。。
その特典本が脱稿しました。
でもまだ第1稿で、伸ばすかもですが~
今回、那由多さんが高い紙を指定してきやがりました。
くう!
仕上がりが楽しみです。
ちょこっと下に畳んでおきますね。
基本、知望。
vsヒノエだったので、彼も出てきます^^
昨日はトトロにがぶりつきでした。
葉明はトトロは3曲弾けるのです。・・・片手ですけど♪
なので、私はトトロは感慨深いのです。
あと、トトロのビックリした目が、那由多さんの驚いた顔とそっくりなのですよ♪
あとナウシカと豚が大好きです♪
ナウシカの曲も弾いてみたいです。
アンケートに「トキヤと真斗」というのがありました。
同室者に振り回されるシリーズ・・・・!!
ちょっと笑ってみました。
一応、拍手のアンケートなのですが。
今日はこんな感じでしょうか。
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
「探したよ、知盛っ」
知盛は小高い丘の上で、ゆっくりと振り返った。
「……お前か」
「お前かじゃないよ。どうしたの、こんなところで」
「フン…」
知盛は再び前を向いてしまった。来るなと言われたわけではないので、望美は知盛の横に並んだ。
眼下には平野が広がり、平泉の郎党らが稽古をしていると思しき姿が見える。
おそらくは対鎌倉を想定した稽古。遠目に見ても、どの郎党も真剣に取り組んでいることはよくわかる。
だが、望美は僅かに眉を顰めた。
―――その様子を見た知盛は僅かに笑った。さすがに望美まで腑抜けたわけではなかったらしい。
「……これでは負けるな」
ごろりと寝転んで、知盛は吐息のように笑った。
望美は更にムッと眉を顰める。
「そんなこと―――」
「本気でそれを言うのか、お前が……?」
「……………」
望美はぐうの音も言えず、押し黙った。知盛の表情は凪いでいて、気負いもないのがより腹立つ。
知盛の言は正しい。
平泉の兵は平和に慣れ過ぎている。
……このままでは、負ける。
「分かってるなら、稽古つけてあげてよ」
「クッ…俺が……?」
自分の隣に腰を落とした望美の腕を引き、知盛は唇を奪った。
「―――っ、ひ、人に見られたら!」
「何か困るか……?」
「困らない、けど…」
望美は悔しくなって横を向いた。
知盛と、本当の意味で味方として、一緒に歩けるようになってひと月が経つ。
いつの間にか、こうして口づけされることに違和感がなくなっている。
(好きだとも、何とも……言われてないのに)
最初の口づけを拒めなかった自分も分からない。
やはりこの想いは恋なのだろうか?
知盛は相変わらず何も言わない。
望美も聞けない。
今は……たぶん、それどころじゃないから。
望美は再び目の前を見つめた。
確かに弁慶の言う通り、財力といい、徴兵体力といい、現在、鎌倉に相対せるのは平泉だけだろう。
だが、やはり、あまりにも無謀だと思える。
兵力・物量差云々ではない。
それ以前の問題だ。
平穏の土地にいた平泉軍と、平家と三十余年戦い続けた源氏軍とでは、どだい、実戦での軍としての錬度が違うのだった。
たとえば、望美の見る限りにおいて、平泉軍の行う演習は完全一対一のものしかない。
あの源氏軍が、律儀に、常に一騎打ちをしてくれるとは限らないのに、それ以外は念頭にないかのようだった。
平和の続く平泉。
できればこのままにしておきたいと思わないでもないのだが、そうもいかないはずだった。
―――静かすぎる。
「何を懸念している……?」
黙ったままの望美に知盛が問いかけると、望美は振り返りもせず、呟くように言った。
「ヒノエくん、来ないなって」
「―――ヒノエ?」
知盛は眉を僅かに顰めるが、ただ一心に平泉軍の演習を見ている望美がそれに気づくはずもない。
―――望美が今、餓えているのは情報だった。
それもあっての発言だったのだが、それこそ知盛には関係のないことだ。
こと、望美に関して、知盛にとって、ヒノエほど油断ならない存在もない。
望美の周りには、八葉をはじめとして、好意を抱く男が数多いる。
……望美が鈍感だからいいものの、そうでなければこの行軍もどうなっていたことか。
その中でも、ヒノエの好意の示し方はあからさまだった。自分が苛つくほどに。
既刊「モラトリューム」の続きです。
なので、知盛vsヒノエです。
裏熊野の知盛です。
書こうと思って悩んでいたお話。
ほわほわです。
知盛は小高い丘の上で、ゆっくりと振り返った。
「……お前か」
「お前かじゃないよ。どうしたの、こんなところで」
「フン…」
知盛は再び前を向いてしまった。来るなと言われたわけではないので、望美は知盛の横に並んだ。
眼下には平野が広がり、平泉の郎党らが稽古をしていると思しき姿が見える。
おそらくは対鎌倉を想定した稽古。遠目に見ても、どの郎党も真剣に取り組んでいることはよくわかる。
だが、望美は僅かに眉を顰めた。
―――その様子を見た知盛は僅かに笑った。さすがに望美まで腑抜けたわけではなかったらしい。
「……これでは負けるな」
ごろりと寝転んで、知盛は吐息のように笑った。
望美は更にムッと眉を顰める。
「そんなこと―――」
「本気でそれを言うのか、お前が……?」
「……………」
望美はぐうの音も言えず、押し黙った。知盛の表情は凪いでいて、気負いもないのがより腹立つ。
知盛の言は正しい。
平泉の兵は平和に慣れ過ぎている。
……このままでは、負ける。
「分かってるなら、稽古つけてあげてよ」
「クッ…俺が……?」
自分の隣に腰を落とした望美の腕を引き、知盛は唇を奪った。
「―――っ、ひ、人に見られたら!」
「何か困るか……?」
「困らない、けど…」
望美は悔しくなって横を向いた。
知盛と、本当の意味で味方として、一緒に歩けるようになってひと月が経つ。
いつの間にか、こうして口づけされることに違和感がなくなっている。
(好きだとも、何とも……言われてないのに)
最初の口づけを拒めなかった自分も分からない。
やはりこの想いは恋なのだろうか?
知盛は相変わらず何も言わない。
望美も聞けない。
今は……たぶん、それどころじゃないから。
望美は再び目の前を見つめた。
確かに弁慶の言う通り、財力といい、徴兵体力といい、現在、鎌倉に相対せるのは平泉だけだろう。
だが、やはり、あまりにも無謀だと思える。
兵力・物量差云々ではない。
それ以前の問題だ。
平穏の土地にいた平泉軍と、平家と三十余年戦い続けた源氏軍とでは、どだい、実戦での軍としての錬度が違うのだった。
たとえば、望美の見る限りにおいて、平泉軍の行う演習は完全一対一のものしかない。
あの源氏軍が、律儀に、常に一騎打ちをしてくれるとは限らないのに、それ以外は念頭にないかのようだった。
平和の続く平泉。
できればこのままにしておきたいと思わないでもないのだが、そうもいかないはずだった。
―――静かすぎる。
「何を懸念している……?」
黙ったままの望美に知盛が問いかけると、望美は振り返りもせず、呟くように言った。
「ヒノエくん、来ないなって」
「―――ヒノエ?」
知盛は眉を僅かに顰めるが、ただ一心に平泉軍の演習を見ている望美がそれに気づくはずもない。
―――望美が今、餓えているのは情報だった。
それもあっての発言だったのだが、それこそ知盛には関係のないことだ。
こと、望美に関して、知盛にとって、ヒノエほど油断ならない存在もない。
望美の周りには、八葉をはじめとして、好意を抱く男が数多いる。
……望美が鈍感だからいいものの、そうでなければこの行軍もどうなっていたことか。
その中でも、ヒノエの好意の示し方はあからさまだった。自分が苛つくほどに。
既刊「モラトリューム」の続きです。
なので、知盛vsヒノエです。
裏熊野の知盛です。
書こうと思って悩んでいたお話。
ほわほわです。
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