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 こんにちは、葉明です。
 拍手コメントを見て、気づきました。
 うわ、何故か昨日の日記非公開(^^;
 びっくりさせましてごめんなさいでした(--;



 夏コミのオフ本が脱稿しました。
 今回は平家物語のときの反省を踏まえまして、少しだけ多めに刷っています。
 なので、通販分・インテ分も確保できていますので、大丈夫かと思います^^
 それでもなくなっちゃったら、ごめんなさい・・・。

 
 あと、「東の桜、西の月」様の将望本も委託でお預かりすることになりました。
 詳細はこちらから → 

 通販はご一緒してませんので、夏コミに来られる方はどうぞ。
 インテでどうするかはそういえば聞いていなかったので、聞いておきます(^^;
 ぐだぐだですな。




 しかし、遙かは本当にもう斜陽なんだなあと思うと、しょんぼりします。
 まだまだ書きたいし、読みたいぞー!

 ちなみに、このあたりは他のサークル様ともお話しするのですが、特に厳しくなっているのは弁慶らしいです。
 う、何か分かる気はします。
 逆にまだ何とか持ちこたえてるのはヒノエ。
 このあたりは、熱心なサイト&サークル様が生き伸びていて下さっているおかげもあるでしょう。
 供給があれば需要だって衰えないものさ☆
 ・・・・というのを心がけて、頑張りたいと思います^^


 コーエーの新たなネオロマンスも発表されましたね。
 色々楽しそうでわくわくしています。
 新たな出会いもいいものですよね♪


 では、そろそろこのあたりで。
 今から夏コミの取り置きの方にご連絡ですー!!
 
 あと書かなければならないペンちゃんカウントダウンを、苦笑&ハラハラしつつお見守りいただけると幸いです♪


 本日も、拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!

  

拍手[5回]


「―――まさか、平家でもあんたが来るとは思ってなかったぜ」
 熊野別当との交渉に赴いた二人に、舌打ち交りの挑戦的な笑顔で、言ったのはヒノエだった。
 望美の八葉。
 それなりに面識のある少年の知らない表情(かお)に、将臣は一瞬本気で面食らった。何でコイツがここに?
 応えたのは知盛だった。
「クッ…来ていたことは知っていただろう……?」
「それでもオレに会いに、ここまであんたが来るとは思ってなかったってことだよ。分かってるくせに、しらばっくれるな」
「フン……」
「ちょ……と、知盛っ、どういうことだ?まさか、前からの知り合いなのか?」
 そうであれば、辻褄は合う。わざわざ経正が知盛を連れて行けというわけだ。
 だが、望美の傍にいた時とは明らかに様子が違うヒノエに、将臣は混乱する。
 それは、自分だって、平家にいるときと望美の傍では態度も空気も違うだろうと思うわけだが。
 だが、それにしたって、おかしいと思うのだ。
 知盛は、アレである。
 腐っても平家中枢、平清盛の息子。
 そんな男が、どうして、水軍衆の一人に過ぎないヒノエとこんなにも親しげだ?
「ヒノエは熊野水軍の一人だろうっ?そんな、幾ら平家が熊野に縁が深いからって……」
「熊野水軍の一人―――ね…」
「…………」
 知盛の揶揄する微笑に、ヒノエは小難しい顔をした。何か奴が企んでいることは明白で、それが皆目見当つかないのだから癪に障る。
 ―――いいかな、いずればれそうだし。
 知盛の態度からそうあたりをつけ、ヒノエは一度の嘆息ですべての腹を決めた。
 くそ、いつか締めてやる、こんちくしょう。
「まあただの水軍の男が、コイツと親しいのはおかしいよね……分からないかい、将臣?オレが、頭領なんだよ。熊野別当・藤原湛増」
「なっ……!」
 思った通り、将臣は目を丸くした。……本当に何も聞かされてなかったのか。
 口が堅いのはありがたいけど、ちょっと同情するぜ。そいつ、あんたらの首魁だろう?
「知らなかったみたいだね。ああ、ちなみに敦盛はオレの幼馴染。だから、あいつもオレのことを知ってるよ」
「何っ!………嘘だろ……!」
 将臣は頭を抱えた。
 知らなかった。全く気付かなかった。
 敦盛まで黙っていたとは、微妙にショックだ。しかも……。
「マジか……つか、海の男の頭領がこんなにチャラくていいのかよ……」
「言ってくれるね」
「あ、ワリ、失言。―――あーっ、もう何だよ、そうなのかよ……!」
 将臣はガシガシと大袈裟に頭を掻いた。
 何ということだ。
 とりあえず、頭はまだ混乱していたが、将臣は目の前の現実を優先することにした。
 そうでもなきゃやってられねえ。
 還内府のスイッチを入れる。意識を平家の存続のみに集中させた。
「では、あらためて」
 将臣の態度の変貌に、ヒノエは内心口笛を吹いた。
 見事な態度の変わりようだ。役者としても、将臣はいいところまでいくかもしれない。
「熊野別当に、協力を依頼に来た。―――船と人手を平家に貸してくれ。南に、一族をできるだけ逃がしたいんだ」
 将臣は一息に言った。
 ヒノエは、ちらりと知盛を見遣った。
「アンタも同意見?」
「いつもならな……」
 知盛は酷薄な微笑を浮かべる。あー、嫌だね。腹に一物ってヤツ?
 自分がするのはいいけど、人にされるのは腹が立つ。これも勝手だと知っているけど。
「俺は、別当殿に、源氏との仲介を申し込む……」
思いがけない提案に、将臣とヒノエは揃って目を丸くした。








 翌日、頭領の采配で、源氏一行と平家の二人が一室に集められた。
「どうしてあなたがここにいるのよ!」
 望美の発言は、ヒノエと将臣も言いたかったことだろう。
 正確には「何でこんなことに」だが。
 許されるなら一緒に叫びたいほどである。
 だが、そんなこと、二人は矜持にかけてしないのであるが。
 望美はつかつかと歩み寄って、知盛の胸倉をつかみあげた。
「宿に行ってもいないし……!」
「ほう、わざわざ……?」
 望美が怒っている原因などよく分かっているから、知盛はただ片頬を歪めるだけである。
「だ、だって、知盛、私から持って行ったものがあるでしょ!返しなさいよ!」
「さて……何のことかな……」
 加熱する望美は気づいていないが、源氏一行(幼馴染含む)は唖然としていた。
 ………あんな望美、見たことがない。
「あ、あの、望美……その人、知り合いなの……?」
 一同の困惑を代表して、朔が進み出た。朔だけは、望美がずっと外出していた理由を知っている。
 ずっと将臣殿だと思っていたけど……もしかしてその人のため……?
 だけど、それにしては、随分と乱暴な関係ではないのだろうか。
 当然の反応に、望美はぎくりと背筋を強張らせた。
 まずい。
 望美は知盛の胸倉を掴んだまま、ぎこちない機械人形のような動きで後ろを振り返る。
「え、えっとね、その……これは」
 何とか誤魔化そうと試みた望美の行為を、知盛が一瞬で無駄にした。
「んっ……!」
 些か強引に上向かされて吸われる唇から、吐息のような嬌声が洩れた。決して嫌がるものではない。
 それは一瞬で二人の関係を知らしめたが、一瞬では終わらなかった。
「んっ…んんっ……は、ンンッ……!」
 望美は逃れようともがくのだが、一向に知盛はやめようとしなかった。
 それどころか、知盛の手が望美の形のいいお尻を撫で、スカートの中に侵入しようとする。
 さすがに譲が我に返った。
「お、お前っ、やめろ……!先輩が嫌がっているだろう……!」
 この場合、望美が嫌がっているからではなく、その淫らな行為をやめろというべきなのであるが、どうにも譲の牽制ポイントはずれがちだ。
「嫌がってはおらぬさ……なあ、望美……?」
「い、嫌がってるわよ、馬鹿ぁ!」
 また望美なんて呼ぶ!
 望美は真っ赤になって知盛を殴りつけたが、どう見ても、本気で嫌がったようには見えない。
 赤らんだ頬はザクロのように瑞々しく、吸われた唇はぷっくりと腫れて艶めかしい。
 そして、こんなことをされても尚、望美は知盛の傍からどこうとはしないのだから。
 朔がおそるおそる尋ねた。
「恋人……なのね?」
「ち、違っ…「―――俺はそのつもりだが…」
 否定しかけた望美に、知盛が被せた。
 望美も含めた全員の目が知盛に集中する。ヒノエと将臣は内心頭を抱え込み、望美は極度の混乱で、頭を真っ白にした。
 今、この男はなんて言ったっ?
「こ、ここここ恋人って……!」
「違うのか……?」
 知盛は望美の手を優雅に口元に掲げ、手の甲に口づけなぞする。
 その様子は、まるで絵巻か何かのようで非常に様になっているのだが、望美に恋する面々にはそれを鑑賞する心のゆとりなどない。
 況や望美をや、である。
(な、何を言い出すのよ、知盛っ……!)



 潮騒はわいわいでてきます。
 いつもの知望より、九郎の葛藤とか将臣のボヤキとか書いちゃいました(^^;
 
 虎さんのサンプルが繋げないので、長めに抜粋です。
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