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こんにちは、葉明です。
 落ち込むことと楽しいことが交互に来るぶん、たぶん葉明はマシなんですよ。


 ということで、連絡二つ!


 ひとつ。

 葉明は特に修正なく「オフ本」という表記を使ってきましたが。
 オフセットかオンデマか、買う側として指標にすることがあるというご指摘を受けて、表記を変えています。

 基本ずっとオフセットだったために印刷所経由をオフ本と表記してきたので、あまり意識してなかったです。ごめんね。

 ただ、葉明はオフセットとオンデマは、予約数や納期によって土壇場で変えてしまうので、すごく気になる方は予約は使わないでください。
 決定してる分だけ明記しています。
 でも、たとえば、前回で言うと、ダリヤと鶴丸は直前で変えています。
 納期が…特に納期がな…(オフセの方が納期はゆるいです)

 冊数が少なかろうが多かろうが、割増〆切になろうが、それは葉明の都合なので、お値段は変えていません。
 装丁や印刷が気になる方は、イベント後にサイト見るか、葉明にお問い合わせいただくのが確実です。ご了承ください。
 
 ……デジタルオフセットはどっちなんでしょうか。




 ふたつめ。
 日記を書く話題がないので、苦心の結果、ちょこっと連載します。
 だいたいペーパーぶんくらい、ちょこちょこ書いていくことにしました。
 なんちゃって遙か3。
 ご希望でキャラの活躍度が変わります。
 よかったら読んでくださいね。


 では、どうぞ。
 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!




拍手[3回]







「あなたには、帝の後宮に入っていただきます」
「え?!」

 遙かなる時空を越えて――雨に濡れた男の子に導かれて異世界に顕現した望美は、対だという少女にそんなことを宣告された。
 黒髪のショートカット。
 笑わなければ怜悧な印象の少女は、ここでやわらかく微笑んだ。

「何も怖いことはないのよ。これは白龍の神子に選ばれたあなたのつとめなのだから」
「そ、そうなの?」
「ええ、世を平らかに保つための存在が白龍の神子でしょう」

 選ばれたも何も、望美は雨の中に佇む見知らぬ少年に声をかけただけである。
 それで何で白龍の神子なのか。
 後宮なのか。
 というか、ここはどこなのか!

「あ、あの……ここはどこなの?あ、あなたはいったい…」
「ああ、ごめんなさい。私は朔というの。ここは、京」

 京―――京都?
 望美はそう思いたかったが、目に映る光景がそれを裏切っていた。
 古いお屋敷。見慣れぬ服装。
 何よりもここに至るまでの道中に電線や整備された道路がなかった。
 ここは自分たちの世界ではない!

 望美は半分絶望しながら、まだ諦めなかった。

「い、一緒に来た人がいるはずなの。二人!その人たちはっ?」
「あなた以外に?」

 対の少女―――朔は不思議そうに首を傾げた。
 だが、確かに伝承の神子は同じ世界から人を連れてくることもあるという。
 そういうこともあるのだろうと納得し、そっと後ろを振り向いた。

「聞きましたか、ヒノエ」
「ええ」

 どこにいたのだろうか、朔の後ろにふっと現れたのは少年だった。
 紅い髪。しなやかな若木を思わせる印象の少年は、立ち上がるとにっこり笑った。

「オレが探すよ。その二人の人相は?ちなみに男?女?」
「お、男だけど…」

 途端にヒノエはやる気をなくした。

「野郎かよ。ちえっ」
「ヒノエ」
「はいはい。―――ねえあんた、人相描きしてくれよ」
「えっ?」
「え、じゃねえよ。どんな男かわからないと探しようがないだろう?」

 ……確かにその通りだ。
 だが、望美はたらりと額に汗を垂らした。
 料理の腕ほどではないが、美術も望美は自信がない。
 しかも渡されたのは望美の世界でいう毛筆で、こんなもので望美は人の顔を書いたことがない。
 しかし、描かないことには始まらない。

「う、うう…」

 望美は恥を忍びながら描いた。
 覗き込んでいた二人は、それぞれに目を丸くした。

「まあ…」
「へえ」

 いろいろと許して欲しい。
 望美は心の中で二人に向けて謝った―――許してもらえるかはわからなかったが。

「なかなか個性的だね。ま、頑張ってくるよ」

 紅の少年はウィンク一つ残して去っていった。

「次はあなたね」
「っ」

 望美はぎくっとした。
 朔はにっこりと笑って、手を二度、三度鳴らした。
 奥からぞろぞろと現れたのは、歴史の教科書か何かで見た十二単の女の人たちだった。

「まずは湯浴みね」
「えっ」

 望美は現れた女たちに両脇を抱えられ、思わず暴れそうになった。
 だが、女たちの力は意外と強い。

「さ、無体はしないから」

 十分無体である。

「えっ、あのあのっ」
「後で、兄上が説明に来るから、それまでどうぞ寛いで」

 朔の微笑みは鉄壁で、質問も抵抗も受け付けてはいなかった。


 ―――望美の悲鳴が尾を引いた。
 朔はそれにこゆるぎもせずに、次の指令を出すべく、別の郎党を呼び出した。




 先を何も考えずに書き出しました。
 ゆるーく読んでいただければ。



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