煉獄蝶2、迷走中。
郎従たちの、息を抜く小さな音が妙に響いた。
将臣は苦笑する。
「おいおい、それくらいで気を抜いてたんじゃ、死んじまうぞ」
その中の一人が反応し、剣を構え直した。
将臣はおおらかに笑う。
「ま、頑張れ。―――さ、行くぜ」
知盛の肩を適当に押すと、ため息が返ってくる。
「?なんだよ」
「……どこでも貴様は変わらぬな…」
お前に言われたくねえよ、と、将臣は気楽に知盛の頭をはたいた。
敦盛が心配そうに出てきている。
将臣は困ったように苦笑した。
やることは増えたが、胸のつかえは取れた気がした。
こんなシーンがあったんですが、あったはずなんですが、入らない。
あれえ?
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