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 こんにちは。
 周囲で風邪が猛威をふるっているのに、何故か一人元気な葉明です。
 いつもは倒れるのに・・・あれえ???



 昨日、ちょこっと載せた小話、もしかしたらそのせいかな?拍手がいつもより多くて、ちょっと嬉しかったです。
 コメントはそんなになかったので、それでか分かりませんけども。


 レイアウトや背景の手間がない分、楽ですね~(駄目な発言)
 ですので、拍手レスは返せる相手だけだったので割愛。
 今日も少し書きましょう~



 書けると書くについて。

 葉明は「書きたいから書く」より「書いてと言われて書く」方が好きだし多いです。
 だからキャラも多岐にわたるし、空振りさせたくない思いから、どんどん発行数は多くなりました。
 書ける、という分量的な目処はあってのものですが、昨日ちょっと考えたことがあって・・・。
 立ち止まることにしました。

 小説で葉明が重視するのは、読みやすい文章か否か。
 他にもっとあるんでしょうが、するするっと読める、引っ掛かりのなさが私の一番目指すものです。
 ・・・・・・・そのためには、構成はおろか、一番重要なのは誤字脱字などのミスがないことだと思ってるのです。
 そのための推敲の時間が、最近少なくしか取れないのです(;;)
 それでも完璧に書けるならいいんですが、葉明はそうでもない。
 大丈夫だ、と思っていたいけど、・・…そうでもないのが現実でして・・・・・・(--)

 これではいかん。

 と、思ったです。
 う、思うのが遅いって?
 だだだだって、やっぱり頑張りたかったんだもーん(><。)


 でもお届けするからにはの意地はあるので。
 今度から、もう少し抑えようと思いました。
 声に積極的に完璧にお応えできたら一番いいんだけどね。
 声に葉明がはしゃぐのはいいんですが、結果届くもののクオリティの責任は持つべきですからね。


 まあこれも新参サークルの醍醐味ということで・・・・・・・・・・・


 ・・・・・見逃して下さい。
 ぺこり。


 ではでは、弱音は終えましょう。
 
 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました~!

 

拍手[0回]



 桜舞う、絢爛の京。
 九郎はふと、立ち止まった。


 ――――桜?



「おっ、見るかい兄さん!」
「い・・・いやそんなつもりはないっ・・・・なかった・・・んだが・・・・」

 露天商に呼び止められた九郎は狼狽した。
 つい目に止まっただけだ、と心の中、言い訳するが。

「いいって、いいって!ほら!どれだい?」
「う・・・・その、桜の・・・・・いいいいや、梅の!」

 目が離せない桜の綺麗な簪から、ある面影が連想されて、九郎は慌てて言い直した。
 露天商は首を傾げる。
 季節的に、梅は置いてない。
 花に疎い御仁だろうか?

「桜だよ。これだろ?・・・・・綺麗だろ?」
「う、うん・・・・・」

 露天商が、九郎に簪を握らせる。
 桜の花びらをかたどった、可愛らしいもの。
 薄紫から桃色に彩られたそれは、あの人に似合うだろうか。

「買うだろっ?はい、お買い上げ~!」

 無理やりな展開にも、九郎は文句を言わなかった。
 言い値の通り払って、簪を懐におさめる。
 どこか心が、騒いで、くすぐったい。


 冬の戦場で出会った将臣たちの探し人。
 彼女は、下鴨神社の夜桜の下、舞っていた。
 
 名手と謳われるどんな舞い手よりも姿美しく。
 その手の動き一つで、自分の心を奪っていった。

(・・・・・・・・だがあれは、将臣の想い人だ)

 出会ったときから、叶わないと分かっていた恋だから、そこは諦めている。
 滅多に話せたこともない。
 自分がつい逃げだすから、顔を合わせたことも稀で。
 要は人となりもよく分かってない。


 それでも、・・・・・・・惹かれる。


(か・・・簪を渡すくらいならいいだろう。た、他意はない。これは将臣に助けてもらっている礼で・・・・)


 よく分からないことを考えつつ、梶原邸に向かう。
 彼女は、すぐに見つかった。


「よ、九郎」
「あ・・・ああ・・・・」

 しーっと指を立てる将臣の隣、彼女は・・・・望美は、眠っているようだった。
 将臣に頭をもたれさせて。
 いつも鮮烈な輝きの翠は今は伏せられて。
 それでも美しい、桜色の佳人。
 手の届かぬ人。


「疲れてんのかな。起きないんだ」
「そうか・・・」

 将臣が愛おしそうに、彼女の髪を梳く。
 同じことを、九郎はできない。
 立ち去るしか。

「・・・・・・・ゆっくりさせていけ」
「おう」

 気楽に応える将臣に、九郎は少し笑って、胸のあたりを押さえた。


 

 鎌倉―――兄の膝元で、満身創痍で光の中に消えていった彼女を想う。
 渡せなかった桜の簪は、今も九郎の胸にある。
 
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