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 こんにちは。
 呑みまくった三が日・・・
 
 2升、でした。

 女二人です。やーん(笑)



 ブリーチとか観ました。映画。
 しっかり遙かは見逃しました(涙)
 再放送を待つのじゃあああ!



 さて今日からまたフル回転です。
 でも今週末はインテックス~!
 楽しんできます!
 

 今日は忙しいのでこの辺で。
 下に発刊迷い中の重衡編を畳んでおきます~。

 本日も、拍手・ご来訪・通販お申し込み、誠にありがとうございました!

 発送していってるので、入金後1週間くらいでお手元かと思います。
 よかったら到着のご連絡をお願いします~




 

拍手[2回]



 その夜、重衡はどうにも寝付けずにいた。
 当然、望美のことが気にかかっているのである。
 ――――あの屈託のない微笑。
 見つけたという探し人を、望美は一緒に行ってしまうことはおろか、連れて帰りもしなかったことになる。
 帝と尼御前がいたためか?それとも…
「……困りましたね」
 重衡は苦笑して、渡殿に出た。
 眠れない。こんなにも他人のことが気にかかるとは、と、重衡は苦笑した。
 寝ようとしていたため、夜着である。
 それに軽く引っ掛けただけで、重衡は歩き出した。
 夜陰深き雪見御所。
 その最奥近くに、桜姫の寝所は位置している。
 こんな恰好で、と思わなくもないが、あの人は許してくれるだろう。
 また、重衡も長居する気はなかった。
 ただ一言だけ問いたかった。
(あなたはここに、いて下さるのですか)
 ……縛ってはならない、と思う。
 かの人は異世界の住人で、探し人が見つかったなら解放してやるべきなのだ。
 平家はよく彼女に助けられた。
 もういいと、言ってやるべきなのだから。
 それでも、その姿が見えなかった僅かな春、平家には微妙な動揺があった。
 すでに造反して久しい資盛らの手の者が雪見御所を騒がせた―――これはまだ知らせてはいない。
 知らせては卑怯だと思った。
 桜姫は、それを聞けば憂え、絶対に平家を離れなくなる。それは避けたかった。
 願わくば、彼女の意思で、ここにいて欲しいのだと気付く。
 何という甘えか。
 それが慈悲でも何でも、ここにいるという確答欲しさに、今自分は向かっているのだ。
 ならばいっそのこと、言ってしまうべきか?
 最後の手段程度にそれを心に留め置くことにした自分は、やはり酷いなと重衡は思う。
 それでもこのとき、重衡は望美の意思をまず聞こうと考えていた。
 知盛が女房の楓に追い出されるのを渡殿の角で見つけなかったら。
 御簾の奥、望美の頬が、赤らんでなかったら。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「――――桜姫」
「えっ、あ…重衡殿、何か御用ですか?」
 望美は、深窓の姫君のように、御簾の奥に籠ったりしない。
 扇で顔を隠したりも。
 そのはずが、顔が赤いのは感じているのだろう、重衡の姿が現れるなり、隠れるように横を向き、細い手先が何かを探して彷徨った。
 重衡は胸に湧き起こる情炎を、このときは抑えた。
 いや……抑えようとして失敗したのかもしれない。
「何をお探しですか、姫」
「し……重衡殿…」
 その手を抑え、吐息さえも感じ取れる近さで、重衡は望美を覗きこんだ。
 視線から逃れるように、望美は顔を逸らす。
 その恥じらうような仕草が、愛らしく重衡には映った。
「これでしょうか?」
「あ、はい……」
 重衡は扇を見つけると、望美の掌の中に滑り込ませてやる。掌は包んだままで。
「あの、重衡殿、放して…」
「嫌だ……と申し上げたら?」
 望美は少し驚いて、顔をあげた。
 知盛と違い、望美の言うことに優しく頷いてくれる事がほとんどである重衡である。
 拒否されるとは思っていなかった。
 重衡は甘く微笑んで、その手の感触を確かめるように力を込めた。
 握りしめれば折れてしまいそうなほど細い、手。
 この手がいくら血に染まろうと、その美麗にいささかの翳りもない。
 愛おしい手だ。
「頬が赤い。兄上に何か言われましたか…?」
「えっ…」
 せめて距離を取ろうと、後ずさっていた望美はぴたり、とその動きを止めた。
 知盛に言われた台詞が甦る。
 ―――あのとき楓が割って入ってくれなかったら。
 一気に赤らんだ望美の頬に、重衡は自分でも驚くほどの苛立ちを感じた。
 それは、嫉妬だ。
「ふふ、言葉よりも雄弁なお顔だ。貴女のそういうところは好きですよ。ですが…」
 重衡は望美を抱き上げた。
 急に持ち上げられて、望美は驚き重衡にしがみつく。
「きゃっ…」
「――――気に入らない」
 冷たい口調に、望美はまた驚き、重衡を不安げに見詰めた。
「重衡殿……?」
「私も呼び捨ててくださって、構わないのですよ」
「何?どうしたの、重衡殿?どうして怒っているの?………きゃっ……んんっ」
 望美を抱き上げ、重衡は奥に進むが、望美は恐怖心より困惑を感じた。
 これが知盛なら、この段で暴れている。
 そういう心配は、望美は重衡には一切していなかったのだ。
 様子が違うことは分かる。
 だからただ憂え、困惑した。
 褥に投げ出された望美は痛みに一瞬顔を顰め、――驚いた。
「んんんっ、重、重衡ど……んっ……」
 乱暴に口づけ、重衡は望美の衣を剥いでいこうとする。望美はうろたえた。
 知盛でさえ、こんな無体はしない。
 それなのに、彼よりはるかに常識的で優しい重衡が、何故?
 望美は渾身の力を込めて、重衡を突き飛ばした。
「……はあっ、…はっ…し、重衡殿、何を…」
 突き飛ばされた重衡は、淡く微笑んだ。
「今宵こそ、と思いまして」
 望美は何の事かわからない、という顔をした。
 そうだろう。
 重衡はずっと秘めてきた。この想いを。
 あるいはずっと望美がこのままなら、秘めたまま、傍にあるだけで満足出来たかもしれないけど。
 ずっと秘めてきた―――それは、重衡自身も思わぬほど、育っていた。
 気づいた今、とどまれるはずもない。
 愛しい人は、自分の口づけに呼吸を乱し、その頬を真っ赤に染めていた。
 身体ごと染め上げたい。心も。
「桜姫…貴女を愛しています」



 重衡でやると、絶対避けては通れないものがありまして・・・・
 そこも困ったさんです。
 ねえ、お兄ちゃん。譲ってあげてくれないかなあ・・・・・?(お伺いを立ててみる)

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