更新日記
こんにちは、再び葉明です。
もう出しちゃおうかしら・・・・・・
妙に要望が来ています。
一応、抜粋。
どうでしょう、皆様、待てます?
甘い籠絡は、ヒノエとセットで銀髪兄弟のように出してくれと言うんですね。
ううーん。
ドウシタモノカ。
朔たちが、望美の窮地に追いついたとき、望美は弁慶とたった二人で黒龍に挑んでいた。
―――叫びそうになった。
愛した人がそこにいる。
けれど、合わせてももらえない赤い目が、黒龍の狂気を表していた。
身は竦んだ。しかし、それ以上の怒りがあった。
(あの人をこんな目に遭わせたのは誰!)
解放しなければ――半ば本能のようにそう思った。
別のやり方ならあの人は戻っただろうか。
今も胸に、問いかける。
けれど、どこかすっきりしていた。
きっとあの人はこれでいいと言う。素直にそう思えたから。
一抹の寂しさは残って、その中で、朔は背中に弁慶の望美への告白を聞いた。
『僕は君が好きです』
朔だけじゃなく、その場の誰もが釘付けになってしまうほどの、真摯で素直な声音。
いつもの美辞麗句ではない。
本心なのだと、すぐにわかるほどの。
『……これからは君と一緒に、京の町を見守っていきたい』
『弁慶さん……』
朔が我に返ったのは、望美の声も響いたからだ。
さすがにここにいてはいけないと思った。
冬の屋島で離ればなれになったきり、ずっと案じていた対との再会である。できれば抱擁のひとつもして、その無事を実感したい。
だけど、それは後でもできる―――
朔は、望美が頷くのだと信じて疑っていなかった。
嵐の中、望美は弁慶に寄り添って、戦いの間さえ、本当に心が通じ合っているような連携を見せたから。
敵わない、とさえ思わせるほどの。
それなのに。
『ごめんなさい……』
朔は思わず立ち止まった。耳も疑った。
しかし、振り返った先で、望美は小さく、元の世界に還りたい、と言った。
弁慶の表情は背中だから分からない。
朔に分かるのは望美の表情だけだ。望美の泣きそうな表情が、痛々しかった。
だから、思わず叫んだ。
早く還って下さい、と、促す弁慶の言葉を遮るようにして。
『ま、待って……!あなた達が還れるのは神泉苑からよ!京までは一緒にいましょう!ね……!』
馬鹿な足止めだと思った。
望美が願えば、すぐに還れるのかもしれない。
もう応龍は甦ったのだから。
ここはもう、加護のあまねく行き渡った世界。
京の、神泉苑にこだわる必要は、きっとない。
一緒にいる必要はもっとない。
……怖かった。
黒龍を本当に失ったと実感して、その上、望美まで急に失うことが。
怖くて。
つけこんだのかもしれない。
自分の我儘に気づいて、それでも微笑んでくれた優しい彼女に。
弁慶をすり抜けて抱きついてくれた、光の存在に。
「………どう、して……」
翌朝、がらんどうになっている望美の泊まったはずの室を見つめて、朔は立ち尽くした。
いつも寝坊する、困った人。
熊野やこの道中もそれは変わらなくて、最後の朝のはずだったのに、望美の姿はそこにはなかったのだ。
ここが6ページ目くらいで、11ページ目からあとずーっとRシーンです。
しかもこう・・・・・
シリアスというか、暗いというか、なんというか・・・・・・・
(@@;
・・・・・・・・・・・・・絶対に甘い籠絡の方がふさわしいと思うんですけど・・・・・・・・
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