更新日記
こんにちは。
各方面にメール返信や送信が滞っている葉明です。
い、今しばらくお待ちを・・・!
一人静にはいってます。
今回のオフ本は、実はどれも王道です。
お礼だもん。心おきなく楽しんでもらえるのがいい。
王道を楽しんでもらうには、実はかなりの力量が必要です。
自分がそこまでいってるなんて思いませんが、力をつけるには修練が大事ですからね。
何事も修行あるのみです。
どっちも、困難→救出→甘甘な流れですが、どっちも望美さんがお姫様(笑)
那由多さんは「弁慶さんが囚われてもいいんじゃないの」とか言いましたが、それでもよかったかもしれない。望美さん、オトコマエだからね!!
ちなみにグッズってなんですか、っていうご質問が。
もうばらしちゃうか。
本より大きい油取り紙です。
ね、実用的で笑えるでしょう?
葉明、こういう突拍子もないものが好きですよ(笑)
さて今日はこのへんで・・・・。
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
拍手レスはまた後日・・・!
ハッピーバースディ!弁慶さん!
「・・・・・・・は?」
「だから、弁慶さん立ち入り禁止なの!どこか行ってて!あ、夕方には帰ってきてね?」
「・・・・・・・ここは僕の家なのですが・・・・・」
「分かってるよ!さあ早く!!」
弁慶は望美に押し出されるようにして外に出た。
突然外出の準備をして、などと言うから、今日は彼女は出かけたいのだと思っていたのに・・・・。
何故放り出されるのだろう?
ガチャ、と音がして、弁慶はハッとした。
鍵をかけられた!
今鍵は持っていないのに。
(・・・・・・・思ったより衝撃を受けたんですね、僕は・・・・・・)
弁慶は肩を落とす。
チャイムを鳴らすが応答はナシ。
これは、言うとおりにした方がいいのだろう。
弁慶は諦めて歩き出した。
望美はむん、と腕まくりをする。
ここ1週間かけて、シチューだけは何とかマシに作れるようになってきた。
やはり愛の為せる技だ・・・!
「今日はもっと美味しくできますように♪」
望美は鼻歌交じりに作りだした。
現在午前11時。
自分のお昼ごはんも兼ねて、望美は特製シチューを作り始めた。
夕方、陽が沈みだした頃。
そろそろいいだろうと、弁慶がチャイムを鳴らす。
今度は軽快な足音と一緒に、望美が出てきて扉を開けてくれた。
「おかえりなさい、弁慶さんっ」
「の…望美さん?その怪我は・・・・・?!」
「あ、大したことないの。うふふ」
弁慶はぐるぐるに包帯の巻かれた両手に絶句する。
そしてこの匂い・・・・・まさか・・・・・・
弁慶は壊れたブリキの人形のように首を動かして望美を見た。
「料理・・・・ですか?」
「わあ、やっぱり気付きました?いいにおいでしょう?」
―――いいにおい?
弁慶は賢明にも疑問を口にしなかった。
しかし疑問はまだある。
バレンタインはまだ先で、当日は日曜日だから確実に会えるのに。
どうして今日・・・・?
疑問はほどなく解消される。
導かれたダイニングの中央で、不思議な色の円形のブツがこちらを向いていた。
抹茶なのかチョコなのかはっきりしてほしい色のそこには、ハッピー・バースディの文字。
望美の誕生日はまだ先で。
(・・・・・・ああ、僕の誕生日を祝うために・・・・?)
ようやく腑に落ちた弁慶は、幸せに胸が詰まりそうになる。
けれど、テーブルに並ぶ魔界の食事にごくりと生唾を飲んだ。
手に持っているケータリングの惣菜がひどく貴重に思えるが、それから食べるわけにはいかないだろう。
「・・・・・・豪勢ですね」
「でしょう?」
望美は微笑んで、弁慶が席に着くのを待っている。
弁慶は心を決めた。
「・・・・・ありがとう、望美さん。いただきます」
「はいっ!誕生日おめでとうございます、弁慶さん!」
これからもよろしくと、微笑む望美は可愛い。
愛らしい。
いとおしい。
だが―――
その後、弁慶が苦しんだのは言うまでもない。
幸せな誕生日。
自分以外のことならば、幸せと不幸は表裏など言ったのかもしれない。
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