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 こんにちは。
 今日で一旦、予約を終わります。
 思った以上にお申込みいただけて、ホッとしました。
 そして、さすが桜宵・・・遙か4の人気がいまいちです。ブルリ!


 メール返信は明日いたしますね^^


 今日はびっくりが2件ございました。
 

 ひとつはオフラインアンケート。
 
 知盛で投票下さった方がいらしたんですが、艶は?とのアンケートに「どちらでも」とのお答えでした。
 初ですよ、初ッ!!(笑)

 葉明自身はあってもなくても~
 というか、そこにいたるまでの艶っぽいシーンだとか雰囲気が好きなので、本番はぼかすこともしばしば・・・
 がっつり書くのも面白いんですが、どこまでリアルに書くかっていう・・・

 曖昧大好き。
 夢を持とう、ファジー万歳!・・・・・駄目?
 
 読むのは実際のところ、半々ですが、必ず買う方は大人向けの方が多いな。
 なんていうか、相対的にレベルが高いんですよね。
 そこに至るまでを大事にして下さってるからかな・・・・じーんとすることが多くて。
 
 お名前は記載欄がありませんし、存じ上げませんが、最近よくコメント付きで知盛に入れて下さっているのは・・・・・・・・同じ方ではないでしょうか?^^
 ひとり、心当たりがいるんですが・・・・
 いつまでも大人乙女は乙女で永遠ですよっ・・・・!


 もうひとつは、放置原稿を発見したこと。
 ヒノエでした。
 しかもわあ、わあ!(照れますねー)
 
 ヒノエが望美を弁慶が仕立てた偽物の神子だと思って、ひどいことしてるー!(笑)

 一人で楽しんでいるのもなんなので、ちょっとだけ添付。
 備忘録にのせておかないと・・・!


 すっかり忘れてました!えへ。


 それでは今日はこのあたりで。
 拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!

拍手[1回]




 男たちがヒノエの登場で呆気なく散ったところで、ヒノエはとっておきの笑顔で微笑んだ。

「…大丈夫だったかい?こんなトコ、うかつに歩いてるなんて、用心が足りないよ、『神子姫様』?」

 たっぷりの厭味をきかせた呼び声に、当の神子は気づかなかったようで、ヒノエに可憐に笑みかけた。

「私、あなたに会いにきたんだよ、ヒノエくん」

 ―――これで確定したね。

 ヒノエは内心、底意地の悪い軍師を思い浮かべて嘲笑する。

 弁慶が教えたんでなければ、何故彼女がこの名を知っているのか。

「……へえ、この名前を言い当てるとはね。予想外だったよ、神子姫様」

 ヒノエの流し目にか、その台詞にか…神子は大慌てで首を振った。

「え、ええっと…あっ、せっかくだから、名前で呼んでよ。春日望美、っていうの。その…神子姫様なんて照れくさいよ」

「じゃあこれからは望美って呼ばせてもらおうかな」

 ヒノエが気安く言うと、神子――望美はうんうんと元気に首をふった。

 その姿に、既視感がある。

「……なあ、ホントにオレたち、どこかで会わなかったか?なんか、初めて会ったような気がしないぜ」

 やはり熊野か京か―――そのあたりの女なのでは。

 そう思うほど、ヒノエは少女に見覚えがあった。

 でもおかしい。

 こんな美少女と出会ったなら放っておかないと思うのに、口説いた覚えがないのだ。

(……気のせいか?)

 少女は曖昧に、そして寂しげに微笑んだ。

「私のこと、ずっと見張ってたせいじゃない?」

 ―――気づいていたのか?

 ヒノエはわずかに緊張する。それを一瞬で隠して、艶冶に笑った。

「言うね、でもここで会ったのは偶然だよ?」

 ヒノエは望美の髪をひと掬いして、その髪に恭しく口づけた。

 そしてそのまま上目遣いにウィンクする。

「ひょっとしてオレたち、運命の赤い糸で結ばれているんじゃない?」

「う、…運命の赤い糸?」

「そう、出会うようにさだめられてたってこと」

 うまい言葉運びで口説きつつも、赤くなってゆく望美と対照的に、ヒノエは心の芯が冷えていくような感じを覚える。

(……まただ)

 いつもこう、心がすぐに冷えてしまう。

 いつからかそれはヒノエの習い性だ。

 それをいつものようにやり過ごしながら、ヒノエが望美を花見に誘いかけたところで、邪魔が入った。

 守り役の登場だ。

 はかったように、自分まで八葉認定で、おまけに弁慶までも八葉であるという。

 ……ここまでお膳立てされてて、どうして彼女が本物だって言えるのさ、弁慶。

「…ふふ、ならやめにしますか、ヒノエ」

 自分が仕掛けたくせに、欠片もそううかがわせない態度で、弁慶はヒノエに微笑んだ。

 相変わらずの柔らかな微笑で。

「冗談。姫君とした約束を、そう簡単には反故にできないね」

 そう、そう簡単には、ね。

 ヒノエは酷薄な笑みでかわした。

 ちらりと望美を見る。

 一瞬動揺したが、あれは「彼女」ではない。

 あの日、ヒノエを射抜いた女。

 「彼女」とは段違いに霊威も神秘もない娘。

 その女が、同じ翠の瞳をもつことが、ヒノエにはどうにも赦せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 それから、ずっとヒノエは望美の傍にいた。

 法皇主催の雨乞いの効果か、雨が降り続いて、外には出られなかったし、実際、京に来た目的は望美を知ることなのだから、不都合はない。

 そうするうち…

「……っ、ん…!ふっ…」

「ふふ、いい声。可愛いよ、姫君…」

 口づけの合間にヒノエは囁く。

 ある日、不意に唇を奪ってから、望美をこうして貪るのはヒノエの日課だ。

 口づけが初めてだという彼女に合わせ、ヒノエはまだそこまでで我慢している。

「…んう、…ふ…」

 望美は感じやすいのだろう。

 舌先を少し突いただけでもすぐに甘い声が零れ出す。

 最初、それに驚いて赤面して逃げ出さんばかりだった望美も、今はヒノエの手招きに恥じらいながらも素直に身を寄せて、ヒノエの教えた通りに呼吸して、ヒノエの舌を追いかける。

 今日もヒノエが塗籠に招くと、望美は顔を赤らめて近づいてきた。

 そして、ヒノエの腕の中、何度もかわされる口づけに没頭する。

しばらくして唇を離すと、望美はくったりとヒノエの胸にその身を預けた。



 よく見たら去年の夏に書こうとしていた原稿ですね。
 60・・・・・・84・・・・・・
 そのくらいの分量、かな?

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