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 こんにちは。
 一夜明けて、アンケート結果が出ました。
 2位の票数書き忘れてましたね。35票です。まさにデッドヒートでした^^
 
 さて、くるくると悩んでみまして、まあぶっちゃけ特典本もらう人はダブルゲート買われるわけですから、いけるだろ、ということで、黒銀髪兄弟×望美も考えたんですが・・・・
 ちょっとハードすぎるのでやめました。
 だいいちこれだとお礼にならん。望美さんも幸せかどうかもいまいち分からん。

 なのでもうちょっとソフトにしてみました。

 葉明は、あれです、姐様に「このくらいなら大丈夫」と言われたことが、相当悔しかったようです。
 いや一番ライトなの書いて「駄目だろ」って言われたらどうしようということで・・・・
 要は姐様の言葉はまったくもって正しかったんですが。
 でもそれ以来、どっかでギャフンと言わせたくてうずうずしてます。
 ほら、葉明意地っ張りだから。
 那由多はたまに言ってくれるんですよ、ぎゃふん(笑)


 今日の夜中くらいから繋げれば25日開通は嘘にならないな。うん!
 下準備をちゃんとしています。
 お待ち下さいね~


 昨日の二回目の日記で黒ヒノエとか書きましたが、そこまで黒じゃないですよ。
 ちょっとね、先の下準備を・・・
 ヒノエはヒノエで、思うところがあって望美に求婚したのよ、という話で!
 ああネタばれ・・・

 まあ執事知盛はライトにお楽しみください。
 
 下に私が楽しかった知盛&老翁を畳んでみました。
 自覚したのはいいけど身動きの取れない知盛。
 さあ、身分差ラブですよ!


 

 それではひとまず、このあたりで。
 
 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!


 
 

拍手[5回]



 
 ―――あの日。
『オレだよ、春日のお嬢様』
 するりと猫のように現れた紅い髪の少年は気障に微笑んで、望美の前に赤い薔薇を差し出した。
 それを反射的に受け取る望美を、知盛は留めることはできなかった。
 できるはずがない。していい理由もない。
 この時はそう思って、後で、あの少年はあの場ではただの無断侵入者だったのだから、遮るくらいはかまわなかったはずだと思い直した。
 だが、どちらにしろ妨げきれたかどうか。
あの少年はこう言った。
『オレの名はヒノエ。よろしく、婚約者殿』
 それを、誰も反論しなかった。望美だけは何のことだと騒いでいたけれど。
 あのとき、結局自分にできたのは、騒ぐ望美を部屋に下がらせ、ヒノエを客分として家族専用のダイニングから追い出すことだけだった。
 老翁さえも追い出さない相手を、主筋がいるのに執事の自分が家から追い出すわけにはいかないから。
 あのとき、望美は何を言おうとしたのだろう。
 そして、自分は―――
「―――知盛」
「は」
「……すぐ返してくるから面白くないのう」
 老翁はふてくされた顔で、物想いに耽っていたはずの知盛をつついた。知盛が嫌そうな顔をする。
「……早く書いたらどうですか」
 自分などにかまうことなしに。
「いやいや、ワシは隠居しとったんじゃぞ?こんなん書かんでええじゃろー」
「書くと言ったのはご自分でしょう。早く書かないと、私も出ていけないので」
「ほ。『私』ね」
 老翁は心底馬鹿にしたようにもみえる、おどけた風情で息を吐いた。
 腹が立つ……。
 世話になったことは事実だし、恩にも感じていて、自分が感情なんてものを取り戻せたのはまぎれもなくこの老翁のおかげだと知盛は考えているから実行した事はさすがにないが、もう本当に殺してやろうかと思ったことは何十回目だろう。
 低く響きのいい声で知盛は老翁を罵倒した。
「……早く書けじじい」
「ふふん、随分自分を抑え込んでおるのう。何だ?そんなに気にしとるのか?」
「……」
 知盛は物凄く嫌な顔をした。……本当に殺してやろうか。
 むかついた知盛は、一切取り合わないことにした。
 だが、そんな努力を嘲笑うかのように、老翁のサボリはどんどんテンションをあげていく。
「そんなに~、嫌ならば~、奪えばいいのに~」
「歌わずにキリキリやってください」
「あなたのことが好きなのっ」
「……………」
 真剣に殺すか。
 知盛が心を決めかけた瞬間に、老翁は椅子に座り直した。ニヤリと笑う。
「まあしょうがないのう。望美は可愛いからのう」
「……何が言いたいんですか」
「別にィ」
 今更真面目にカリカリと書類を片づけ始めた老翁を前に、知盛はため息一つで暗器を懐におさめた。
 ……別に、変わらない。
 望美と自分の関係性がお嬢様と執事である限り、この気持ちに気付いたとしても、変わりようがないではないか。
 


 
 想いを前回で自覚した知盛でしたが、いきなり恋敵登場ですよ。
 まあ弁慶も譲も将臣も恋敵と言えばそうなのですが・・・

 ・・・・頑張りますよー。

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