ラブコレですよ！

　こんにちは！
　通常の日記は下にあります＾＾

　明日はラブコレですね。
　申し訳ない、思いっきりサークルカット詐欺です。
　刀儀いない、暁月いない、勘助既刊のみ・・・・

　えへ？
　申し訳ございません・・・・


　桜宵は　　す　５・６　にございます。

　陣容は姐様・姐御の２人です。
　葉明は不在ですが、いてもいなくても変わんないでしょう・・・二人がてきぱきやってくれるさ・・・
　何か御言付けがありましたら、ご遠慮なくどうぞ＾＾




　さて、新刊のご案内です☆
　今回は、東京初出の怨霊姫と前回の新刊である華鬼も持っていきます。
　どうぞお立ち寄りください＾＾
　

　今回の搬入物もすべて大人向けです。
　かろうじて無料配布のＳＳ付きペーパーだけは全年齢なので、それ以外は確認させていただくことがございます。
　どうかご了承くださいませ。



　ラブコレ新刊

・「恋、せつな」　二世の契り　秋夜×真奈　★　５２Ｐ／フルカラー　６００円

　ＦＤからの捏造展開。
　軒猿の掟に潰されそうになる幼い恋の行方は？
　切なめです。

・「たまゆら」　　二世の契り　翠炎×真奈　★　２０Ｐ／コピー誌　２００円

　たまゆらのようだった翠炎との恋。
　生まれ変わった翠との恋に揺れる真奈は・・・・

・「やっぱりあなたに恋してる」　二世の契り　★　２０Ｐ／コピー誌　２００円

　結婚後。
　ふとしたことがきっかけで、弥太郎と喧嘩した真奈。
　年の差に悩む真奈。嫉妬する自分を持て余す弥太郎は・・・
　
　
・「酔芙蓉」　遙かなる時空の中で５　　★　１０８Ｐ／フルカラー　１０００円

　八葉（マコト込）×ゆきのＲ１８オムニバス☆
　甘く切ない物語の短篇集です。
　ネタバレ・捏造満載です。


　オトメイト既刊


・「華嵐」　華鬼　　　華鬼×神無←響　　★　１４０Ｐ／新書　１２００円

　華鬼２巻（生家編）から展開するストーリー。
　神無に無自覚に惹かれていきながら、それを否定する華鬼。
　一方、華鬼に敵意を抱く響が神無に興味を持ち始めて・・・


・「楽園の果実」　華鬼　　　華鬼・国一・光晴×神無　★　５２Ｐ／Ａ５　６００円

　楽園の果実をテーマにゲーム中・ＥＤ後。
　シリアス＆艶甘です。
　３編のショート集。


・「愚者の恋」　二世の契り　　勘助×真奈　★　　４４Ｐ／Ａ５　５００円

　囚われた後からの捏造展開。
　食事をとろうとしない真奈は衰弱するが・・・・・・・・


・「黎明」　二世の契り　秋夜×真奈　★　２０Ｐ／コピー誌　　２００円　※残５冊

　ＥＤ後。真奈は戦国時代に残ることになった。
　秋夜は真奈のために軒猿をやめることになるが、道鬼斎の暗躍を耳にして……。


　新刊はこんな陣容でお待ちいたしますので、よろしければどうぞ！
　当日は気を付けてお越しくださいませ＾＾

オトメイトカルネヴァーレ♪３ですよ！

　こんにちは！
　通常の日記は下にあります＾＾

　明日はオトメイトカルネヴァーレですね。
　葉明は夜に飛び立ちますね。
　そして即日帰宅―――タイトなスケジュールです＾＾；


　桜宵は　　ろ２４　にございます。


　陣容は姐様・葉明の２人です。
　主に葉明がいると思うです。
　よかったらお気軽に話しかけてやって下さいませ＾＾


　葉明にご用の場合で席を外している場合も、大概の場合すぐ戻ってきますので、お待ちいただくか、また来ていただけると嬉しいです＾＾


　さて、新刊のご案内です☆
　今回は既刊もいきましょうか！

　今回の搬入物はすべて大人向けです。
　かろうじて無料配布の華鬼ＳＳ付きペーパーだけは全年齢なので、それ以外は確認させていただくことがございます。
　どうかご了承くださいませ。



　新刊

・「華嵐」　華鬼　　　華鬼×神無←響　　★　１４０Ｐ／新書　１２００円

　華鬼２巻（生家編）から展開するストーリー。
　神無に無自覚に惹かれていきながら、それを否定する華鬼。
　一方、華鬼に敵意を抱く響が神無に興味を持ち始めて・・・


・「楽園の果実」　華鬼　　　華鬼・国一・光晴×神無　★　５２Ｐ／Ａ５　６００円

　楽園の果実をテーマにゲーム中・ＥＤ後。
　シリアス＆艶甘です。
　３編のショート集。


　この他、華鬼ＳＳ付きペーパーが新作です。


　持ち込み既刊


・「華宴」　二世の契り　Ｒ１８オムニバス　　★　１００Ｐ／Ａ５　１０００円　　※残３冊

　ゲーム中～ＥＤ後・捏造まで。
　ネタばれ・捏造満載のオムニバス。
　軒猿×真奈、弥太郎×真奈、刀儀×真奈、勘助×真奈、綾姫×謙信を収録。


・「愚者の恋」　二世の契り　　勘助×真奈　★　　４４Ｐ／Ａ５　５００円

　囚われた後からの捏造展開。
　食事をとろうとしない真奈は衰弱するが・・・・・・・・


・「黎明」　二世の契り　秋夜×真奈　★　２０Ｐ／コピー誌　　２００円　※残５冊

　ＥＤ後。真奈は戦国時代に残ることになった。
　秋夜は真奈のために軒猿をやめることになるが、道鬼斎の暗躍を耳にして……。


・「ダブルゲート」　重→望→知　★　１４８Ｐ／新書　１２００円

　メイドな望美が銀髪兄弟に仕えるパラレル遙か３。
　知盛を慕う望美は、ある日、重衡に求婚される。
　どちらも望美にとっては大事な人。一度は求婚を固辞した望美だが……
　
　重衡さんが望美を凌辱する表現があります。
　苦手な方はおやめ下さい。ラストは知望です。



　新書仲間ということで、遙か３のダブルゲートも持ち込むことにいたしました＾＾；
　しかし、今見たらサークルカットに遙か５も書いてんのに５がねえぜ。
　いいのかな・・・。


　こんな陣容でお待ちいたしますので、よろしければどうぞ！
　当日お会いできるのを楽しみにしています＾＾



　

ＳＣＣ関西１７ですよ！

　さてさて、インフォです！
　通常の日記は１個下ですよ～。
　


　桜宵は　　６号館Ｃゾーン　ち４５ａｂ　にございます。


　陣容は姐様・売り子嬢・鉄子嬢・葉明の４人です。
　いちばんちっこいのが葉明です。
　よかったらお気軽に話しかけてやって下さいませ＾＾


　既刊も数は入れていませんがすべて揃っているはずです。
　ご入用の方はどうぞ！
　葉明にご用の場合で席を外している場合も、大概の場合すぐ戻ってきますので、お待ちいただくか、また来ていただけると嬉しいです＾＾


　また、今回、「Ｔｒｉｎｉｔｙ　Ｌｕｎｅ」様の知望本・「月影のあわいに」もお預かりしています。
　覗いてみてくださいね＾＾



　さて、新刊のご案内です☆


　インテ新刊

　※すべて大人向けです。

　「怨霊姫　見果てぬ夢」　★　　知盛×望美

　怨霊姫知盛編・最終話。
　知盛と婚姻した桜姫のもとに手紙が届く。それは鎌倉への招聘で・・・


　「怨霊姫　下」　★　ヒノエ×望美

　アンコールにお応えして、これでラストの追加編。
　初めて恋い焦がれた相手は平家の守護姫？！誤解とすれ違いが生んだ二人の溝は・・・


　「怨霊姫　花片集２」　★

　知盛編・弁慶編・重衡編・ヒノエ編の後日譚・小話収録。
　１より恋愛色は強めです。


　特典本「怨霊姫異聞２」　★

　上記３冊お買い上げの方に贈る特典本。
　１のその後を春夏秋冬でお送りします。８編収録／ヒノエ・敦盛・惟盛・経正・教経・知盛・九郎・景時　


　コピー誌

　「夢狂い」　★　知盛×望美
　「どうせ掌の上」　★　知盛×望美
　「この恋は一方通行」　★　知盛×望美
　「温泉旅情」　★　重衡×望美
　「ｅｔｅｒｎａｌ　ｊｅａｌｏｕｓｙ」　★　ヒノエ×望美
　「夏祭り」　　　★　　将臣×望美
　
　遙か５

　「酔芙蓉」　★　遙か５　オムニバス

　間に合わなかったので、予約販売します。
　当日ご予約の方に郵送します。（ラベルにお名前をお書きください）
　八葉（マコト込）×ゆき


　君がため新刊（大阪初出）

　★印は大人向けです。

　遙か３

　☆「月の船　星の林」　　★　ヒノエ×望美　９２Ｐ／オフ

　捏造遥か３ルート。
　２週目に冬の熊野に降り立った望美は、ヒノエに出会い――
　新たな運命が幕を開ける。

　☆「eternal triangle」　★　ヒノエ×望美　６０Ｐ／オフ

　二度と君を喪わない―――
　源氏への参戦を断ったヒノエに、望美はヒノエが頭領であるとを知っていることを明かして再考を求める。ヒノエの返答は？
　黒ヒノエ注意報～

　☆「愛し君へ」　　　　　★　ヒノエ×望美　１００Ｐ／オフ

　短編＆再録集。
　これまでのコピー本・その後日譚などから、短編７編を収録。
　書き下ろしと半々です。
　

　☆「月の在り処」　　　　★　知盛×望美　　２０Ｐ／コピー

　籠絡シリーズ続き／単体ＯＫ
　知盛と恋仲になり、京に住まう望美。
　あるとき、手紙が来て、神子としての舞を求められるが……

　「蒼き籠絡」　　　　　　★　将臣×望美　　２０Ｐ／コピー

　籠絡シリーズ・将臣編。
　和議前夜、望美は将臣を探して平家の邸に行く。
　そこで聞こえてきた話は「政略結婚」で……

　「行方も知らぬ恋の道」　　　ヒノエｖｓ知盛　☆印全買い特典本

　モラトリュームの後日譚的話／裏熊野で、ヒノエも戦ってます。
　壇ノ浦で再会した知盛を仲間に引き入れての逃避行。
　未来も恋の行方も五里霧中？！

　※通販先行予約・イベント限定です。　終了

　遙か５

　「emporte」　★　　龍馬ゆき／高杉ゆき　　４４Ｐ／オフ

　真面目組のゲーム中捏造、シリアス＆艶ラブ。
　「お嬢」に嫉妬するゆきの龍馬編と天海に嫉妬する高杉の高杉編の２編です。

　「御伽噺」　★　　小松→ゆき　２０Ｐ／コピー

　桜智との関係がすすまないとゆきに相談され、小松は「色気が足りない」という。
　小松の「指南」は限度を超えて……

　無料本は遙か５（龍馬・チナミ・小松・高杉×ゆき）
　ペーパーはヒノエです。

　インテペーパー　：　知盛
　スパペーパー　：　遙か５　（増刷しましたので＾＾お手に取られてない方、どうぞ）
　

　
　こんなものかな？
　皆様、明日は気をつけてお越しくださいませ。

　１時半には撤退予定です。


　一緒に楽しめたら幸いです＾＾
 

君がため・・・６

　さてさて、インフォです！
　通常の日記は１個下ですよ～。
　


　桜宵は　　は　９・１０　にございます。


　陣容は姐御・姐様・葉明の３人です。
　いちばんちっこいのが葉明です。
　よかったらお気軽に話しかけてやって下さいませ＾＾


　既刊も数は入れていませんがすべて揃っているはずです。
　ご入用の方はどうぞ！
　葉明にご用の場合で席を外している場合も、大概の場合すぐ戻ってきますので、お待ちいただくか、また来ていただけると嬉しいです＾＾


　また、今回、「Ｔｒｉｎｉｔｙ　Ｌｕｎｅ」様の知望本・「月影のあわいに」もお預かりしています。
　覗いてみてくださいね＾＾



　さて、新刊のご案内です☆


　君がため新刊

　★印は大人向けです。

　遙か３

　☆「月の船　星の林」　　★　ヒノエ×望美　９２Ｐ／オフ

　捏造遥か３ルート。
　２週目に冬の熊野に降り立った望美は、ヒノエに出会い――
　新たな運命が幕を開ける。

　☆「eternal triangle」　★　ヒノエ×望美　６０Ｐ／オフ

　二度と君を喪わない―――
　源氏への参戦を断ったヒノエに、望美はヒノエが頭領であるとを知っていることを明かして再考を求める。ヒノエの返答は？
　黒ヒノエ注意報～

　☆「愛し君へ」　　　　　★　ヒノエ×望美　１００Ｐ／オフ

　短編＆再録集。
　これまでのコピー本・その後日譚などから、短編７編を収録。
　書き下ろしと半々です。
　

　☆「月の在り処」　　　　★　知盛×望美　　２０Ｐ／コピー

　籠絡シリーズ続き／単体ＯＫ
　知盛と恋仲になり、京に住まう望美。
　あるとき、手紙が来て、神子としての舞を求められるが……

　「蒼き籠絡」　　　　　　★　将臣×望美　　２０Ｐ／コピー

　籠絡シリーズ・将臣編。
　和議前夜、望美は将臣を探して平家の邸に行く。
　そこで聞こえてきた話は「政略結婚」で……

　「行方も知らぬ恋の道」　　　ヒノエｖｓ知盛　☆印全買い特典本

　モラトリュームの後日譚的話／裏熊野で、ヒノエも戦ってます。
　壇ノ浦で再会した知盛を仲間に引き入れての逃避行。
　未来も恋の行方も五里霧中？！

　※通販先行予約・イベント限定です。

　遙か５

　「emporte」　★　　龍馬ゆき／高杉ゆき　　４４Ｐ／オフ

　真面目組のゲーム中捏造、シリアス＆艶ラブ。
　「お嬢」に嫉妬するゆきの龍馬編と天海に嫉妬する高杉の高杉編の２編です。

　「御伽噺」　★　　小松→ゆき　２０Ｐ／コピー

　桜智との関係がすすまないとゆきに相談され、小松は「色気が足りない」という。
　小松の「指南」は限度を超えて……

　無料本は遙か５（龍馬・チナミ・小松・高杉×ゆき）
　ペーパーはヒノエです。

　インテペーパー　：　知盛
　スパペーパー　：　遙か５　（増刷しましたので＾＾お手に取られてない方、どうぞ）
　

　５月インテ新刊（東京初出）


　「夢十夜」　知望　★　６０Ｐ／オフ　

　京ＥＤ後。
　知盛の恋人として日々過ごす望美だが、この恋がいつまで続くのか、僅かな不安を抱えていた。
　覇権を取り戻したい貴族たちの謀略で望美は斎宮に任じられるが……。

　「Ｍｙ　Ｂｕｔｌｅｒ！５」　知望　６８Ｐ／オフ　

　執事知盛と望美お嬢様の恋物語・第５弾。ついに完結？！
　先日の騒動で春日家は傾いていた。そこに援助を申し入れた藤原家は、ヒノエと望美の結婚を提示したが……。第９話～第１１話まで収録。

　「暴君の憂鬱」　将望　★　　２０Ｐ／コピー誌　

　南の島の暴君シリーズ。
　ようやく立ち去った知盛だが、それはまだ二人の間に影を落としていた。
　いつになく焦燥している将臣を見かねて今作戦が動き出す☆

　「恋するプルメリア」　弁望　２０Ｐ／コピー誌　

　大団円エンド後の京。
　平和になった京に望美は残ることにした。
　薬師に戻った弁慶と望美の関係は相変わらずで……。


　こんなものかな？
　皆様、明日は気をつけてお越しくださいませ。

　一緒に楽しめたら幸いです＾＾

 

ニューなパソコンは世代を超えていた

　こんにちは。
　抜粋くらいしか差し上げられるものがなく、ホントもう面目ない・・・
　頑張るからね・・・！
　
　セットアップは「何故俺が」と愚痴る彼に任せ、隣で原稿。
　「エロいの書いてるの？」「ううん、全然」「つまんねえの」という会話が２０分おきにかわされておりました。
　ええ、ばっちり艶シーンでしたが何か？（笑）

　セットアップでもなんでも家さえ近ければ頼んだかもしれませんよ。
　当然ヒノエ原稿が餌（笑）
　そんなお申し出をいただけるとは思わなかったら、似たような内容が売り子嬢からも入っていた。
　みんな、優しい。


　ちなみに

　びすた→７
　ワード２００７→２０１０
　
　と、なってまして、勝手が違いすぎてぶっちゃけ酔いそうです。うぷ…
　
　春の在庫が不振だからって＋一万して新品にするんじゃなかった（；；）
　かむばっく２００７！
　直ってくれ修理パソコン！！




　愛し君への校正が返ってきました。
　あのね、この装丁だと１００ｐ以上にはできないの＾＾；

　これなら１２００円でもいいくらいいける！と太鼓判を押されてホッとしました。
　怖かった黒ヒノエもGOサイン♪
　いけますよ・・・・・・！　


　そんなわけでぶくぶくぶく・・・
　ネット環境が復活できそうなので、既刊の取り置きだけでもしようか迷い中です。
　何せＶｏｉもとらのあな様、ラスト１冊なのだ（＾＾；


　ではでは、抜粋ですがお楽しみいただければ＾＾

　拍手・コメントも当然ですが、ご来訪いただけるだけで励みですよ！
　ありがとうですよ＾＾

　少年はそのとき、少年であることをとっくにやめた眼差しで望美を見つめた。

　息が詰まる。

　これは今、言ってよかったの？

「―――それで？知っていてここまで来た、その理由は何？」

「……ヒノエくん……」

　切れそうなほどに鋭い眼差し。

　笑ってるのに、笑顔ではなくて、優しくなくて泣きそうになる。

　だって、望美の知るヒノエはいつだって優しかったから。

　死ぬ間際も―――正体をばらした、その時だって。

「私は……ただ、納得がいかないだけだよ。だって、ちゃんと勝つもの」

　負けたのは最初の時空だけ。

　後はもう、三草山の攻防戦、一の谷の失策を回避して、望美たちは勝ち続けてきた。

　壇ノ浦まで。

　なのに、ここで必ず熊野は中立を言う。

（ここで、熊野が九郎(・・)ついてくれたら、和議だって成るかもしれないのに……！）さん(・・)に(・)

　鎌倉につかなくていい。

　ここまで快進撃を遂げてきたはずの、九郎についてくれればいいのだ。

　そうしたら、九郎は大きな発言権を持つ。

―――偽物の和議だって覆せる。

　熊野も皆も、無用の死傷者を出さずに、きっと。

　だから、望美は二人きりになったとき、ヒノエにもう一度打診したのだ。

　白龍の神子として、九郎の姫神として、願う。

「……私が何も言わなくても、できれば九郎さんの名前で応じて欲しかったの。京で、ヒノエくんにそのつもりがあれば、ヒノエくんから言ってくれると思ったし……」

　それに怪異も気になった。

　ここに望美が来ても来なくても、きっとあの怨霊は現れる。

　そうして川は増水して、無用の犠牲が出るだろう。

　いくら何でも、望美だけ単騎でここまで来れるとは思わない。

　ここまで来るのは、望美にとっても必然だった。

「ふうん……で、オレの正体を、お前に教えたのは弁慶？敦盛？」

（―――あなた、だよ）

　言いたい言葉は、ここまでにもう半分くらい呑み込んでいる。

　話したいこと。

　……話せないこと。

（ああ、こんな気持ちだったのかな）

　海の上の、罰の悪そうな表情が浮かぶ。

　そして、次に会った時の、困ったような微笑みが。

（……っ、駄目……っ）

　胸を突くように湧いた感情に、望美は一瞬泣きそうになってそれを堪えた。

　ここで泣くのは卑怯だ。

「……ううん、違うよ」

「じゃあ誰だよ」

　ヒノエの目が眇められる。

　望美は剣呑な目から逃れるように顔を逸らした。

　少し、怖い。

　こんなヒノエは初めてだ。

「……そんなの、別に」

「よくないからね。―――お前はどう思ってるか知らないけれど、これは結構重要な事だよ」

　逃げようとしていた腕を捉えられて、望美は足を竦ませた。

　―――動けない。

「はな…して……」

「―――聞かせてくれたら、離してもいいよ。それまでは離さないけど」

　軽い口ぶりと裏腹に、ヒノエの力は強い。

　頬を掴まれ、顔を上げさせられた。

　紅蓮の炎が暗く揺らめく。

　いつもは明るいヒノエの、別の顔。

　望美の知らない、顔。

　でも同じ、紅の瞳―――

（言える訳、ないじゃないっ……）

　教えてくれたのはあなたで、そのあなたを、私は燃える船ごと置いてきた、なんて。

　秘密の重さと知らない顔への脅えに、望美の口はどうしても重くなる。

「―――ねえ、望美、教えて？」

　脅える望美の頬に軽く口づけながら、ヒノエは低く囁いた。心に荒れ狂う業火は無視をして。

　これは頭領としての役目なのだと、心に何度も流し込んだ。

　そうでなければ狂ってしまいそう。

　誰が望美にそれを伝えて、今、望美は誰のために動いている？オレ以外の。

（九郎？それとも……弁慶？）

　誰であっても許せないけど。

「いいの？このまま、オレに繋がれたままで」

「……っ」

　―――ああ、本当にどうしような。

　脅える顔まで可愛いなんて反則だ。

　まるで野に咲く可憐な花のよう。

さっきまで神子姫然として、そう弱くない怨霊まで簡単に両断したくらい、強いくせに。

知りたいことも後回しに、このまま望美の弱気につけこんで、囲いこんでしまいたくなる。

どこに―――勿論オレの腕の中に。

その気持ちは時間が経つにつれ、どんどん大きくなっていった。

小さく震える唇は桜色。

潤んだ翠の眼差しは、いつもよりも儚げで、ヒノエの心を狂わせる。

ヒノエは掴んだ手を自分の唇まで掲げ、そこに軽く吸いついた。

「……言いたくないなら、了承ってことだよ？」

「えっ…」

　僅かに瞠目した瞳。

「―――おいで」

　事態を呑み込めていないことは承知済みで、ヒノエは強く望美の腕を引いて、歩き始めた。

 

 


　ヒノエと望美がぐるぐるぐーな話（いつものことですが）
　
　月の林が、物語で艶シーンをバンバン入れられる展開ではないので、ヒノ望でもっと艶を！とおっしゃる声のためにてんこ盛りにしてみました。

　・・・・・してみましたよ？


　これで限界かとか言われたら泣いちゃうからな！
　わーん将臣ー！！！！
 

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