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 こんにちは。
 抜粋くらいしか差し上げられるものがなく、ホントもう面目ない・・・
 頑張るからね・・・!
 
 セットアップは「何故俺が」と愚痴る彼に任せ、隣で原稿。
 「エロいの書いてるの?」「ううん、全然」「つまんねえの」という会話が20分おきにかわされておりました。
 ええ、ばっちり艶シーンでしたが何か?(笑)

 セットアップでもなんでも家さえ近ければ頼んだかもしれませんよ。
 当然ヒノエ原稿が餌(笑)
 そんなお申し出をいただけるとは思わなかったら、似たような内容が売り子嬢からも入っていた。
 みんな、優しい。


 ちなみに

 びすた→7
 ワード2007→2010
 
 と、なってまして、勝手が違いすぎてぶっちゃけ酔いそうです。うぷ…
 
 春の在庫が不振だからって+一万して新品にするんじゃなかった(;;)
 かむばっく2007!
 直ってくれ修理パソコン!!




 愛し君への校正が返ってきました。
 あのね、この装丁だと100p以上にはできないの^^;

 これなら1200円でもいいくらいいける!と太鼓判を押されてホッとしました。
 怖かった黒ヒノエもGOサイン♪
 いけますよ・・・・・・! 


 そんなわけでぶくぶくぶく・・・
 ネット環境が復活できそうなので、既刊の取り置きだけでもしようか迷い中です。
 何せVoiもとらのあな様、ラスト1冊なのだ(^^;


 ではでは、抜粋ですがお楽しみいただければ^^

 拍手・コメントも当然ですが、ご来訪いただけるだけで励みですよ!
 ありがとうですよ^^



拍手[3回]



 少年はそのとき、少年であることをとっくにやめた眼差しで望美を見つめた。
 息が詰まる。
 これは今、言ってよかったの?
「―――それで?知っていてここまで来た、その理由は何?」
「……ヒノエくん……」
 切れそうなほどに鋭い眼差し。
 笑ってるのに、笑顔ではなくて、優しくなくて泣きそうになる。
 だって、望美の知るヒノエはいつだって優しかったから。
 死ぬ間際も―――正体をばらした、その時だって。
「私は……ただ、納得がいかないだけだよ。だって、ちゃんと勝つもの」
 負けたのは最初の時空だけ。
 後はもう、三草山の攻防戦、一の谷の失策を回避して、望美たちは勝ち続けてきた。
 壇ノ浦まで。
 なのに、ここで必ず熊野は中立を言う。
(ここで、熊野が九郎(・・)ついてくれたら、和議だって成るかもしれないのに……!)さん(・・)()
 鎌倉につかなくていい。
 ここまで快進撃を遂げてきたはずの、九郎についてくれればいいのだ。
 そうしたら、九郎は大きな発言権を持つ。
―――偽物の和議だって覆せる。
 熊野も皆も、無用の死傷者を出さずに、きっと。
 だから、望美は二人きりになったとき、ヒノエにもう一度打診したのだ。
 白龍の神子として、九郎の姫神として、願う。
「……私が何も言わなくても、できれば九郎さんの名前で応じて欲しかったの。京で、ヒノエくんにそのつもりがあれば、ヒノエくんから言ってくれると思ったし……」
 それに怪異も気になった。
 ここに望美が来ても来なくても、きっとあの怨霊は現れる。
 そうして川は増水して、無用の犠牲が出るだろう。
 いくら何でも、望美だけ単騎でここまで来れるとは思わない。
 ここまで来るのは、望美にとっても必然だった。
「ふうん……で、オレの正体を、お前に教えたのは弁慶?敦盛?」
(―――あなた、だよ)
 言いたい言葉は、ここまでにもう半分くらい呑み込んでいる。
 話したいこと。
 ……話せないこと。
(ああ、こんな気持ちだったのかな)
 海の上の、罰の悪そうな表情が浮かぶ。
 そして、次に会った時の、困ったような微笑みが。
(……っ、駄目……っ)
 胸を突くように湧いた感情に、望美は一瞬泣きそうになってそれを堪えた。
 ここで泣くのは卑怯だ。
「……ううん、違うよ」
「じゃあ誰だよ」
 ヒノエの目が眇められる。
 望美は剣呑な目から逃れるように顔を逸らした。
 少し、怖い。
 こんなヒノエは初めてだ。
「……そんなの、別に」
「よくないからね。―――お前はどう思ってるか知らないけれど、これは結構重要な事だよ」
 逃げようとしていた腕を捉えられて、望美は足を竦ませた。
 ―――動けない。
「はな…して……」
「―――聞かせてくれたら、離してもいいよ。それまでは離さないけど」
 軽い口ぶりと裏腹に、ヒノエの力は強い。
 頬を掴まれ、顔を上げさせられた。
 紅蓮の炎が暗く揺らめく。
 いつもは明るいヒノエの、別の顔。
 望美の知らない、顔。
 でも同じ、紅の瞳―――
(言える訳、ないじゃないっ……)
 教えてくれたのはあなたで、そのあなたを、私は燃える船ごと置いてきた、なんて。
 秘密の重さと知らない顔への脅えに、望美の口はどうしても重くなる。
「―――ねえ、望美、教えて?」
 脅える望美の頬に軽く口づけながら、ヒノエは低く囁いた。心に荒れ狂う業火は無視をして。
 これは頭領としての役目なのだと、心に何度も流し込んだ。
 そうでなければ狂ってしまいそう。
 誰が望美にそれを伝えて、今、望美は誰のために動いている?オレ以外の。
(九郎?それとも……弁慶?)
 誰であっても許せないけど。
「いいの?このまま、オレに繋がれたままで」
「……っ」
 ―――ああ、本当にどうしような。
 脅える顔まで可愛いなんて反則だ。
 まるで野に咲く可憐な花のよう。
さっきまで神子姫然として、そう弱くない怨霊まで簡単に両断したくらい、強いくせに。
知りたいことも後回しに、このまま望美の弱気につけこんで、囲いこんでしまいたくなる。
どこに―――勿論オレの腕の中に。
その気持ちは時間が経つにつれ、どんどん大きくなっていった。
小さく震える唇は桜色。
潤んだ翠の眼差しは、いつもよりも儚げで、ヒノエの心を狂わせる。
ヒノエは掴んだ手を自分の唇まで掲げ、そこに軽く吸いついた。
「……言いたくないなら、了承ってことだよ?」
「えっ…」
 僅かに瞠目した瞳。
「―――おいで」
 事態を呑み込めていないことは承知済みで、ヒノエは強く望美の腕を引いて、歩き始めた。
 
 


 ヒノエと望美がぐるぐるぐーな話(いつものことですが)
 
 月の林が、物語で艶シーンをバンバン入れられる展開ではないので、ヒノ望でもっと艶を!とおっしゃる声のためにてんこ盛りにしてみました。

 ・・・・・してみましたよ?


 これで限界かとか言われたら泣いちゃうからな!
 わーん将臣ー!!!!
 
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