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 こんにちは。
 結局台風は上陸せず逸れてくれたみたいで・・・・
 私たちの周りに大きな影響はありませんでした。

 ですが、それぞれ地域によっては堤防が決壊したりしたみたいで・・・・
 自然というのは本当に恐ろしいものですね。
 行方不明の方もご無事でありますように。


 現在、九郎さん書いてます。あと5P!
 結局各人調整して、92Pになりました。特典本92P・・・・・・・

 笑ってしまえ!なページ数ですね。くう、お楽しみいただければ幸いです。

 

 書き終わったらヒノエ編に本腰入れて、120Pまでは文庫の方も進めます。頑張れ私!
 さすがにスパートがかかってきました。
 やらねばならんですよ~!

 

 拍手で質問がありましたが、今本当に遙か5まで手が回らなくて、今週末、イベントに行くのですが、そのときにでも件のダウンロードイベントなどを見つつ考えようと思うので。。。
 拍手の更新は、あっても26日以降と思います。
 遅くなってごめんなさい。
 イベント行かれる方、まあわからないかと思いますが、姐様と二人でおりますので、よかったら声をかけてみてくださいね~!そう・・・・もう今週末なんですよ・・・・!!


 ではでは、こんなところで。
 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました! 

 下に冬の抜粋畳みます~


 ※異聞脱稿しました~!
  
 

拍手[5回]



 経正×桜姫


 
「明日のクリスマスは、終業式が終わったらすぐに行きますね!」
「ええ。……でも」
 望美の明るい笑顔につられて、頷きかけた経正だったが、少しばかり困ったように首を傾げた。
 早く会えるのはもちろん嬉しいが……。
「私は嬉しいのですが……受験生なのに、いいのでしょうか?」
 記憶に間違いがないならば、年明けてすぐ望美の大事な試験だったはずである。
 しかも、そこからしばらくそういった試験が連続していたような………。
 要は、その準備で望美が忙殺されるはずだ。
 だが、望美はにっこりと笑って請け負った。
「その次の日からうんと頑張るから、大丈夫です!」
 元気いっぱいの笑顔の前で、微笑みのまま経正は固まってしまった。
 ……次の日から頑張るから大丈夫……。
それは、明日会ったら暫く会えないということではないのだろうか。
 お正月も会えるものと思い込んで、おせちを随分と注文してしまっているが大丈夫だろうか。いや、それよりも。
(明後日からは会えなくなるのか……)
 もちろんそんなことはなくて、恋する乙女が節目の行事をパスするはずはない。
だから、それは経正の杞憂に過ぎないのだが、望美同様、それはこのときの経正にはわからないことだ。
「……経正さん?」
「あっ……いえ」
 つい黙り込んでしまった経正である。
 望美に気にさせてはいけない。
 とっさに取り繕おうとしたものの、元来、そこまで経正は器用ではない。
 そして、望美もそこまで鈍くはない。
……その割に肝心なところが鈍感なのは、まあご愛嬌というべきだろう。
 ともあれ、望美は小さく微笑んだ、
「……少しは寂しいですか?」
 経正は虚を突かれ、少しばかり罰が悪そうに微笑んだ。
(……まいったな)
 完全に見透かされている。
 ここにきて、どうも自分は強欲になっているような気がする。
 以前の世界だったなら、彼女が幸せで、微笑んでくれればそれ以上は望まなかったものなのに。
 こうして独占できる時間が増えてきたせいだろうか。


 経正だけは現代です。
 じれったいのは、この後のお正月(※ゆく年、くる年)でもまだ両想いとはいかないからなんですね。
 お互いに踏み出せない恋。


 九郎×桜姫


 ひやり、とした感触を額に感じ、九郎は目を覚ました。女の手。
「もういいと何度言ったらわかるんだ。いいから寝かせてくれ……」
 煩わしいばかりで九郎は振り払おうとして、当たった手の甲の感触に凍りついた。
 ――――これは。
「の、望美ッ……ご、ゴホゴホゴホッ」
「ああもう叫ぶからー。大丈夫ですか?」
 思わず起き上がって叫んだせいで、また喉が痛くなった。
 身体を折り曲げて苦しむ背中は、言葉よりもよほど優しい手つきで撫でられる。
 九郎は涙目でその人を確認した。……やっぱりそうだ。
「桜姫……お前、ちゃんと帰っていろと、俺は伝えさせたが……」
 望美は呆れて肩を竦めた。
「聞きましたけど、大袈裟ですよ。単なる風邪でしょう?平家で知盛だって、たまにはひきますよ」
「そ、それとこれとは」
「別じゃないですからね?はい寝て。さっさと治して下さい。もう、軟弱なんだから」
「なっ…」
「起き上がらない!」
 一喝されて、九郎は伏したまま、もごもごと言い訳した。
「……自慢じゃないが、俺は物心ついてから風邪などひいたことがなかったんだ。だから軟弱じゃない…」
「へえ」
 小さく望美は笑った。物心ついてからって。
「随分頑丈ですね。じゃあ年ですか?」
「そんな年でもない!」
「そうですよねえ。じゃあ、やっぱり軟弱になったんじゃないですか?」
「む……」
 九郎は口ごもる。
 年だからとは言いたくないが、軟弱な男だとも言われたくない。特に、彼女には。
「……知盛卿だってひくだろう」
「あれは鬼の攪乱っていうんです」
「だったら俺も同じだ!」
 ここで望美は軽く笑った。
「同じですかねえ」
 何だか違う気がする。
 九郎は馬鹿にされているような気配は感じたが、不意に額の布が取り替えられて、望美が手ずから看病してくれているのだと気付いて口を噤んだ。
 沈黙が優しく続く。
 ここまではよかったのだが、望美は枕元を整えるついでに、女帯を見つけて目を丸くした。しかも一本じゃない。
「……九郎さん、何です、これ?」
 

 九郎と桜姫は新婚さんです。
 これより手前に弁慶に冷たくされている九郎も書きました。
 でも抜粋はやっぱりこのあたりでしょう。

 
 
 


 
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