更新日記
こんにちは、葉明です。
言った言葉が守れました。
何とか今日の分までは特典本確保できそうです・・・。
や、知盛すごいです。
元気だなあ・・・
でもね、やっぱりどう考えても知盛久しぶりじゃないですよ?
11月も12月も1月も書いたじゃないっ!
2月だけですよ・・・・・・!!!
もう、全部知盛にさせる気ですか!(^^;
君はいけない人ですね~
大方の人には行き渡ったはずですが(そういう数は刷ってるはずなので)
いつもの方で、見かけない方がまだ数名・・・ちょっとはらはら。
そうかと思えば、双蝶瞬夢、まだ抜粋してなかったんですね~(^^;
失礼しました。
畳んでおきますので、ご覧ください。
本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!
「おかしな女だ。俺に助けろなどとはな……充分、助けてやったつもりだが……?」
「えっ……」
「あの場に居続けて、院の不興を買いたかったならば余計な世話であったろうがな……」
望美は目を瞬いた。……確かに、それならば充分助けてもらったと言えるのかもしれない。望美では、退出の機会も分からなかったから。
……望美は渋々お礼を言うことにした。
「助けてくれて、ありがとう」
「……フン、礼ならば女院に言うのだな」
「助けてくれたのはあなたでしょ。お礼くらい、素直に受け取ったら」
つい、習い性で知盛には憎まれ口を叩いてしまう。
お礼を言ったばかりなのに。
望美はしまったと思ったが、知盛は特に怒ったりはしなかった。
むしろ、息を吐くように笑った。
見知った、微笑。
「……面白い女だな」
知っているよりも若い容貌。
けれども、やはり酷薄な微笑は研ぎ澄まされていて、望美はどうしても、「知盛」を思い出さずにはいられない。
望美のよく知る―――殺し続けた仇敵を。
熊野で巡り会ってしまった、彼を。
(あなたのことも、私は殺すのかしら……?)
見つめているのがつらくなって、望美は知盛から顔を逸らした。藤色の髪が揺れる。
「……面白がらないで」
「面白いお前が悪かろう……?」
揺れた髪を、知盛が掬った。囁きに混じった興味の色に、望美は顔を顰める。
どこでもこうなのか、この男は。
「―――触らないで」
「ほう」
望美が手を乱暴に払いのけても、知盛は微笑んだままだった。何ら意に介していないかのように。
実際気にしていないのだろう。
どうでもいいに違いない。知盛はただ、自分の気の向くように生きているだけなのだろう。
(だから、邸に火を放って、勝手に死んで―――好き勝手に、私に手を伸ばす)
望美の言うことなんて聞きもしない。
どれだけ手を伸ばしても届かない。
届いたって……きっとどうせ離されてしまうのに。
―――幾人もの知盛の横顔が頭を巡り、望美は泣きたくなる。
自分がどうしたいのか、何を思いたいのか、まったくわからなかった。
だってあの人は敵―――なのに。
望美は悔しくなって、ぎゅっと手を握り締めた。なるべく強い瞳で、知盛を睨む。
想いを振り切るように。
「強気だな。そういうのも……悪くない」
「あなたを面白がらせたいんじゃないわ。ほっといてくれる?」
……追いかけたのは自分のくせに。
心の中の自分が呆れたように呟いたけれど、望美は何も感じない振りをした。
好奇心はもう跡形もなかった。
どこでも変わらない知盛の態度が、望美の何かを醒めさせた。
どこでも、どうやっても知盛は変わらない。
(なら、諦めるしか―――ないじゃない?)
望美は黒い靄で包まれた先で、15歳の知盛に出逢います。
15ですよ、15-!
何て偉そうな15歳!!
ふふふ、後白河法皇と平家の真の蜜月が書きたかったのです。
PR
この記事にコメントする