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 こんにちは、葉明です。


 通販予約・既刊の取り置きを終了いたしました。
 ご連絡いただいた方には、明日から返信します。お待ちください^^
 ご利用ありがとうございました!

 予約の分はコメントもいただけるし、常連の方は近況も書いて下さるので嬉しい!
 実は来ないと「まだかのう・・・」って気になってしまいます(^^;
 

 
 まだの方で、欲しいよって方は、虎さんの方で、今回のオフ本はすべて予約していただけるようなので、そちらをご利用下さい。
 うたプリがちょっと残部が少なくなっているようですが・・・ま、まだいけると思うんだ!
 孟徳の方は予約不可になっていますが、追加しましたので、再開をお待ちください。
 知盛は、明日か明後日にサンプルアップされると思いますが、ちょっと遅いので下に抜粋しておきます。

 
 お知らせはこんなものかな?



 おお、そういえば、5月にヒノエのプチオンリーがあるそうですね♪

 このときはヒノエ祭りにしようかなあと言うと、那由多さんが「他もあるだろうから1冊にしなさい」と言われました(^^;た、確かに・・・
 でも何かサプライズするんだ!!
 ヒノエファンは楽しみにお待ちくださると嬉しいです^^


 で、2月はレンと公瑾のプチがある!
 や、お祭り大好きです。


 ・・・・って書いてたら、今日が終わりそう!


 ではでは、このあたりで。
 本日も拍手・ご来訪、誠にありがとうございました!


 

拍手[3回]





 夜になって、やはり景時が誘いかけてくれたのは花火だった。
 人の少ない浜辺で、皆で空を見上げる。
 花火とは言っても、黒色火薬によるものではない陰陽術で見せる幻影なのだが、それはまさに夜空に咲く花のようだった。
 刹那の光。
 咲いては散る、儚い光。
 ――――どうしてそこで知盛を思い出してしまうのか、望美にもよく分からなかった。
「神子、見てる?」
 景時の傍で何かしていた白龍が駆け寄ってくる。
 望美は、笑顔で頷いた。
「うん、綺麗だね」
 それは本心だった。
 でも、いつもはここに将臣がいた。今はいない。それを望美は寂しく思う。
 そして――――
「……知盛にも見せたいなあ」
「知盛?」
 ぽつりと呟いた望美は、儚く笑った。
 透き通るかのように儚い微笑み。謎めいて優しい、いつもの笑顔とはどこか違う色。
 白龍の胸がざわめいた。
 ざわざわと落ち着きなくさざめいて、白龍は、花火の感動なんかすっかり忘れてしまった。
 胸の中のざわめきは、すぐに落ち着いて、けれど空洞のような寂しさが残った。
 気が付けば問いかけていた。
「………神子は、そのひとがすき?」
 望美は一瞬ぽかんとしてしまった。
 白龍にそんなことを聞かれるとは思わなかったし、好き嫌いを考えたことがなかったからだ。
 望美は顔を赤らめたが、答えは決まっていた。
「そ、そんなんじゃないよ!」
 当たり前だった。
 八葉の誰かのことを好きか嫌いか考えるまでもないように、知盛もまた同じだった。
 ――――知盛は敵で、これから先戦う相手。
 好きとか嫌いとか、考えるまでもなかった。倒さなければ、倒される。自分が倒れるのはまだいいが、それは仲間かもしれない。
 それは絶対に許せない。
 だから、戦うならば、望美は絶対に退くことはできないだろう。
 そんな相手に、好き嫌いなど考えられるわけがない。
 でも……。
 望美はもう一度空を見上げた。
 空に咲く花はやはり美しく、儚く、刹那的だった。
 まるで知盛との逢瀬そのもののような。
「でも―――どうしてかな。綺麗だからかな。……見せたいな、って思う……」
「………………」
 白龍は俯いて、黙ることしかできなかった。
 心の空洞が疼いて切ない。
口を開けば、神子の望まないだろうことを口走ってしまいそうだったから。



 敵でしかない相手との逢瀬。
 神子への想い。


 ―――これは禁忌の恋なのだろうか。





 *******************








 そろそろ来る頃か。知盛は身を起こす。
 案の定、娘―――望美は単身、現れた。
「知盛っ」
 知盛はわざとゆっくりした動きで望美を振り返った。斬りかかる隙をわざと作ってやるように。
「また来たのか……」
「明日ね、って言ったじゃない。……まだ寝てたの?もう、お昼近いよ。ちょっとは働きなよー。将臣くんだってもういないのに」
 だが、望美は斬りかかってこない。
 それどころか、すとんと知盛の横に座って、その怠惰を叱りつけはじめた。
 挙句の果てに、自分の隣で他の男に思いを馳せたりもする。……気に食わない。
「何処行っちゃったんだろう、将臣くん……」
「クッ……奴は、忙しい……な」
 どうでもいいように知盛は肩を竦めた。
「知盛もちょっとは動きなよ。―――もう、ここまで何しに来たの?」
 知盛は少しだけ哂った。
 動いてもいいと言うのか?
自分のことを、「源氏の神子」と言うくせに、この女は源氏の勝利に拘らないようなところがある。
「何しに、ね……」
 ―――知っているくせに。
 あるいはお前に逢いにきたのだとでも言って欲しいのかと思ったが、この女がそれほど感傷的とも思えず、知盛はただ酷薄に哂った。
 すると、望美は黙った。
 ……まただ。
 唐突な瞬間に、望美は口を閉ざす。まるで何かを噛み締めるかのように。
 それが何かは分からない。知ろうとも思わない。
 ただ、気になるのだ。
 聞きたいとまで思わないにしても。
「―――じゃあ、今日も二人?」
「お前が出かけようなどと言うならそうなるな……」
 ふむ、と、望美は頷いた。
 有川と話すことで、ようやく信用なり何なりしたくせに、二人きりになることはまるで警戒しやしない。
 あれだけの敵意を向けておきながら。
「でも、もう昼なんだよね……」
「お前が来るのが遅いからだろう…」
「もっと早くだったら、怪しまれちゃうよ」
 望美は軽く笑った。
 誰に、とは俺も聞いたりはしない。これは興味がないというより、聞くまでもないからだった。
 藤色の髪の美しき戦神子。
 その陣営は、源氏だ。
「それに、もっと早くても、知盛起きてるの?」
「………さあな」
 訳知り顔で望美は笑う。
 起きていると思っているのか、寝ていると思っているのか。―――どちらでもいいのか。
 それは杳として知れはしない。
 明るく、有川と同じように開けっぴろげなようでいながら、女の中身は深淵の闇。
 だから、探りたくなるのか。
 知盛は望美の髪を一房取って口づけた。視線は逸らさない。逸らしたら負けなような気がした。
 誰に?
 そんなこと、知りはしない。
「では、今日も共に寝るか……?」
 望美は一瞬、黙った。
 呆れたように目を見張る。
 だが。
「………まあ、それが一番いいのかな」
 望美は自分から陣羽織の紐を解いて、知盛に覆い被さってきた。
 吐息が絡まる。
 ―――さあ、今日は、この女をどんなふうに責め立ててやろうか?
 知盛は、着物の袷に手を潜り込ませながら、その肌から僅かに匂い立つ女の気配に、甘く酔い痴れた。




 こんな感じです。
 
 チモリストな姐様の感想が「面白い。でも、超エロい(笑)」でした。
 だって~(^^;

 反発で11月は「ささめごと」―――全年齢の予定です^^



 
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